バドミントン主審の仕事。コールの種類や言い方など詳しく解説。

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バドミントンの主審のやり方解説

バドミントンを長く続けていく上で重要になってくるのが主審というポジションです。

審判のジャッジで試合の流れも変わることもあるので、恐らくは極力避けたい仕事と言えるのではないでしょうか?

一見すればとても難しそうに感じる主審ですが、ルールと擁護さえ覚えておけば意外と誰でも出来るものだと思います。

きっと誰しもきっとやらねばならないことですし、出来て損することはないものなので、今回はそんな主審について色々とご紹介していきますので今後のバドミントンの参考にしていってください。

バドミントンの主審とは

バドミントンを公平にプレイするために正しいジャッジを下すべき存在なのが主審と呼ばれる役目の人です。

コートサイドの中心で高めの椅子に座ってるポジションの人ですね。

バドミントンの主な審判として、主審と線審(ラインズマン)とスコアボード係などがあり、その中でも一番の主導権を持っているのが主審です。

極端な言い方をすると、ある程度インに見える打球でも主審がアウトと言えばアウトになるようなそれくらいの実権を持っています。

もちろん、そんなジャッジをしていたら抗議も増えてトラブルを招いてしまうのでやってはいけませんが、野球の審判もストライクと言えばストライクというジャッジが下るのと同じで、主審は自分のジャッジが絶対という自信を持って行わなくてはなりません。

基本的に反対側のラインや奥のラインは線審がジャッジをしてくれますので、主審は線審がいない場合は自分側のラインのジャッジをしなくてはなりません。

部活動などでバドミントンをしているなら、普段の部活動でやる機会も多いでしょうし、地域によっては大会で敗者が指定された試合の審判をやるという地域もあります。

普段の部活メンバーなら気心知れてるのでやりやすいかもしれませんが、大会などでは全く知らない人の審判をしなくてはならないこともあります。

かなり重要なポジションですので、出来ればやりたくはないかと思いますが、しっかりとしたルールを覚えて自身を持ってやればそこまで難しいことではありません。

それでは、いざ主審をやる時が来たときのために、主審の仕事をご紹介していきましょう。

バドミントンの簡単なルール

主審をやるにあたって、まずしっかりと覚えていなければならないのがバドミントンそのもののルールです。

恐らく経験者の方がこのページを見てくれていると思うので、簡単に説明していきますのでおさらい程度に読んでください。

バドミントンは真ん中にネットを挟み、交互にシャトルを打ち合う競技です。

シングルダブルス、男女問わずに1ゲーム21ポイント制となっていて、先に2ゲーム先取した方の勝利となっています。

サーブから始まるのですが、サーブを打つ位置は、自分の点数が0を含む偶数なら右側から、奇数なら左側から対角線に向かって打ち、シングルス・ダブルスの定められたラインの中を狙ってサーブを打って始まります。

得点に関してはラリーポイント制を採用していて、サーブ権関係なしに決めた方のポイントとなっています。

その後はラリーが続き、相手のコートにシャトルが落ちる、もしくは自分のコートより外にシャトルが落ちれば自分のポイントで、自分のコート内に落ちるかアウトになった場合は相手のポイントです。

サーブ権はポイントを取ったほうが持っていて、点を取り続ける限りは自分のサーブとなっています。

細かく見たらもっとあるのですが、大まかにはこういうルールがあるというのを一度おさらいしたところで、主審の仕事を見ていきましょう。

主審の仕事

主審というわけで主な審判ですが、インやアウトの判断は線審の方が、ポイントに関してはスコアボードの方がいるので、全部一人というわけではなく、みんなの判断を見て聞いてそれを告げる人という感じで考えたほうがいいかもしれません。

基本的にはゲーム自体の進行や、スコアシートの記載に、線審では見えない部分のフォルトを取るなどがメインですね。

それでは、そんな主審の仕事を一つ一つを細かく見ていきましょう。

サーブとコートの決定

まず最初にやるのは、対戦する二人もしくは二ペアを集めて、最初にサーブをするかコートを選ぶかの決定をします。

世界大会規模ならコインの裏表などで決めますが、学生のうちは主にじゃんけんなどで決定する事が多いでしょう。

それで、勝った方に先にサーブを打つか、好きなコートを選ぶかを聞きます。

サーブ権を選んだら、負けた方にコートをどっちにするか。コートを選んだらどっちコートにするかを聞いて、それぞれ決まった場所へ促します。

準備が整ったらコールと共に試合開始を告げ、いざ試合スタートとなります。

コールに関しては後述で別に書きますのでそちらをチェックしてください。

スコアシートを書く

審判の椅子の前にはスコアシートがありますので、随時それを記載していきましょう。

万が一ポイントやサーブ権で線審などとトラブルになってしまいパニックになったときでもスコアシートを見ればすぐに直前の状況が変わるので判断が下せます。

色々やりながらでうっかり記入漏れなどしてしまう可能性もありますが、スコアシートは困った時のとても大事なものなので絶対に記入漏れなどしないようにしましょう。

スコアシートに関しては、大雑把に言うと、書き方は点が入ったほうに点をつけていくという感じで非常に簡単ですので、練習のときなどにしっかりと各練習をするようにしましょう。

フォルトの判断

インやアウトの判断は概ね線審の方がやってくれて、点数もコールはしますがスコアボード係の方がきちんとやってくれるので、主審はそれ以外の部分をしっかりと見なくてはなりません。

線審からは見えないルール違反をチェックするのは主審の仕事ですので、しっかりと確認するようにしましょう。

具体的にどういうのがあるかというと、サーブ関連が多くなってくると思います。

サーブに関しては打点が腰の位置より高かったりするとフォルトとなり相手のポイントとなるのです。

ショートサーブなんかは打点が高いと打ちやすいので、ついつい高い位置から打つ人も多いのですが、そういったのを見逃さないのが主審の大事な仕事でしょう。

あまりに放置すればプレイヤーからもクレームが来たりしますので、言いづらいかもしれませんがしっかりと注意するようにしましょう。

他にも、サーブの際にラインを踏んでたり、構えてないのにサーブを打ったり、二度打ちなど、後ろから見てもわからない不正を見逃さないようにするのも主審の仕事ですので、打球の行方だけではなく、プレイヤーの動きや構えもしっかりチェックするようにしてください。

ただ、大きい大会ならそれ専用の審判もいますので、いる場合はその方の判断を聞いて告げるという形になります。

各アナウンス

試合中は11点でインターバル、ゲーム間にインターバル、3ゲーム目は11点でコートの交代などがありますので、開始のアナウンスと終了のアナウンスをしっかりとしてください。

他にも、疲労回復のために不要なタイムや時間稼ぎなどをする人もいるので、そういう人にはコートにすぐ戻るように注意するのも主審の仕事です。

インターバルは大体2分ですので、しっかりと計って、ダラダラしてる場合はスムーズな移動を促すようにしましょう。

審判のコール

主審は基本的に始まりやポイントなど、あらゆる場面で発声することが多くあります。

基本は全て英語で言うことになるのですが、会話レベルではなく単語なので、中学生レベルの英単語を知ってれば十分ですから特に勉強などは必要ないでしょう。

ちょっと特殊な言い回しなどもあるので、それぞれの場面で使うワードを紹介していきますのでしっかりチェックしてください。

試合開始直前の名前呼び

サーブ権や場決めが終わったらそれぞれ所定の位置についてもらい、戦う選手たちの名前をコールします。

自分から見て右側のコートにいる選手に対しては「オンマイライト 〇〇さん、〇〇高校or中学校」と簡単に手でその人の方向を指しながらコールしてください。

左側も同じようにコールしますが、オンマイレフトとなります。

例で言うなら「オンマイライト、鈴木さん、羽球高校、オンマイレフト、佐藤さん、水鳥高校」という感じになります。

試合開始のコール

上記の選手紹介が終わった後は、サーブを打つ人の方を手で合図し「〇〇さんトゥサーブ」とコールし、どちらがサーブを打つのかをしっかりと明言してください。

そして次に「ラブオール、プレイ」の声でいよいよ試合開始となります。

テニスもそうですが、0点の場合はゼロではなくラブというので、最初はお互い0点の状態なので、ラブオール(両方0点)というコールになります。

このラブオールのコールをすると選手は主審や線審に一礼をして試合開始の準備完了です。

ざっと流れでいうと、選手紹介のオンマイライト~〇〇さん→サーブを打つ方をさして〇〇さんトゥサーブ、ラブオールプレイという流れになります。

ポイントのコール

上記でも言いましたが、0はラブとコールします。

ポイントが入ったほうを頭にしてコールしてください。

5-2の状態で5点の方に点が入った場合は、「ポイント、シックストゥ(6-2)」とコールし、2点の方に入った場合は「ポイント、スリーファイブ(3-5)」となります。

次にサーブを打つ方を前にして点数を発声する感じとなります。

インターバルのコール

どちらかが11点に到達した場合はインターバルに入りますので、「ポイント11ー☓☓、インターバル」と宣言してください。

2分間で残り秒数を「〇〇セコンズ」と英語で言うのが理想ですが、学生の大会などなら「残り何秒です」と日本語でも問題はないでしょう。

終了したら普通に終了ですという感じでコート内に戻ってもらい、点数を申告してプレイと言って試合を再開してください。

ゲームポイント&マッチポイント

両者ともに、1ゲーム目をあと1点で取れる時になったら「ゲームポイント」と点数の後につけてください。

大体は21点マッチですので。どちらか先に20点に到達したら「20ゲームポイント-15(トウェンティゲームポイント、フィフティーン)」という感じです。

もう一つは、そのゲームを取れば試合が終了するというゲームであと1点になった場合は「20マッチポイントー15(トゥエンティマッチポイント、フィフティーン)」となります。

お互い20点になった場合はデュースとなり、2点差がついたら試合終了、もしくは30点に到達したら試合終了となりますので「22-21」になった場合は「トゥエンティトゥーゲームポイント、トゥエンティーワン」という感じです。

どちらも29点だった場合は「トゥエンティナインマッチポイント(もしくはゲームポイント)オール」となります。

ゲームポイントは勝ってもまただ試合は終了しない時に使い、マッチポイントは取れば試合終了のときに使いますので、結構ごっちゃになってる人がいますのでしっかり理解してください。

フォルト&レット

サーブが明らかに高い位置で打っていたり、サービスラインを踏んでいたり、片足が浮いてる状態で打ったりするのを確認した場合は、打った直後に「フォルト」と宣告してください。

他にも、サーブを打つ前にレシーバーが足を完全に動かしたりした場合もフォルトとなります。

フォルトを宣告したあとはその理由を告げるのですが、「アバブザヘッド」など結構難しい言葉が多いので、ジェスチャーと簡単に「ヘッドが高いです」などと告げてください。

フォルトに関しては宣告した時点で相手のポイントとなりますので、どちらからしても重要なことなので見逃さない、適当には判断しないように注意しましょう。

もう一つはレットで、中断させるコールです。

まだ構えてないうちにサーブを打ったりした場合は「レット」とコールして、そのプレイを一時中断させることが出来ます。

レットのコール以降のプレイは全て無効となり、サーブの状態からやり直しとなりますが、フォルトと違ってポイントにはなりません。

ゲーム終了時

ゲーム終了時は勝ったほうをしっかりとコールする必要があり「ゲームセット、ウォンバイ、〇〇さん」と勝ったほうをしっかりと宣言してください。

続いて第2ゲームがある場合は「チェンジエンド」と告げ、インターバル同様に時間を計って残り時間を告げて、終了したら速やかに2ゲーム目を始めれるようにしましょう。

主審をやる前に

かなり難しい言葉とかも多かったので、まだ始めたばかりの人は主審をやるのはとても不安に思うかもしれません。

ですので、主審をやる前に色々と心構えや、やっておくべきことをいくつかご紹介しますので、まだ不安な方はこの後紹介することをしっかりと意識してください。

まずは身内で練習

当たり前のことですが、いきなり現場でやれと言われても、ルールを知っていようが出来る人はそうそういないでしょう。

先輩や顧問に教えてもらいながら、自分でも調べるなりしっかりと勉強して、まずはあまり気を使わなくていい同じ学校のメンバーなどでしっかりと練習して、慣れてきたら練習試合などでも経験して練習するようにしてください。

このときに合わせてスコアシートの書き方も練習するようにしましょう。

声を出す

主審の声がボソボソしてたり、自信がないような声だったら主審としての立場的にあまり良くありません。

決して叫んだりする必要はないのですが、試合会場とかでしたらたくさんの応援の中での発声となりますので。自分が担当してるコート内にはきちんと聞こえるようにしましょう。

声が小さいことを理由にクレームが来たり、聞き返されて休憩に利用されたり、流れが悪くなったとか言われる可能性も無いことはないです。

最初は少し恥ずかしかったり、不安なこともあるかもしれませんが、声を出すことは最低限しっかり出来るようにしてください。

自信を持つ

練習もしっかりとやり、ほぼ問題なくこなせるようになったら後は自信を持つことです。

勝敗に関わるフォルトなどのジャッジは宣告しづらいこともあると思いますが、自分がしっかりとした知識を持ってる上で間違ってると思うならばきちんと告げてください。

片方は守っていて、片方がズルしているのを見逃すと、やはりルールを守ってる方からすれば納得行く試合になりません。

どちらが勝っても負けても、審判のせいだったとは言わせないようにしっかりと宣告するべきことは宣告するように頑張ってください。

おまけに

バドミントンのプレイヤーとしては限界を感じた方で、それでもバドミントンに関わって生きていきたいという方は協会公認の審判になることも出来ます。

バドミントン協会が行っている審判の試験に合格すれば、実業団や全国大会などの舞台で審判をすることも可能に。

もちろんランクなどがあり、上に行けば行くほど難しくなりますが、もし興味ある方は調べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

主審はその試合の実権を握っているポジションで、非常に重要なポジションです。

ただ、とても重要ですがルールをしっかりと理解してさえいれば誰でも出来るので、まずは練習のときに何度も体験するようにしてください。

自分がしっかりとルールを理解して主審も出来るようになれば、いざ自分が試合してるときに謝ったジャッジをされても意見できますからね。

自分がされたら嫌だと思うような主審はしないように気をつけ、戦ってる人たちが気持ちよくスムーズに試合できるような主審を目指して頑張ってください。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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