本気でバドミントンに取り組むとしたら、やはり強豪校と呼ばれるレベルの高い環境で練習したいと思いますよね。
全国には沢山の強豪校があり、特待生や推薦など様々なスタイルで全国各地から優秀な生徒を集めています。
そんなレベルの高い環境は当然厳しいですが、強い仲間たちと競いあうあうことで切磋琢磨して、とても質の高い練習に取り組めることでしょう。
もちろん、特待生や推薦にかからなかったとしても、本気でやる気さえあればきっと受け入れてもらえると思います。
今回はそんな全国の強豪校をいくつかご紹介しますので、ぜひ進路の参考にしていってください。
目次
高校男子の強豪校
まずは高校生の男子の強豪校をいくつかご紹介します。
簡単な戦績や出身の選手なども合わせてご紹介しますのでご参考にしてください。
埼玉栄高校(埼玉)
バドミントンをやってる人ならもう言わずとしれた全国屈指の強豪校で、2000年代には全国大会8連覇を成し遂げるなど輝かしい実績の高校です。
他にも、全国最多の優勝回数を誇り、インターハイや選抜を合わせて計31回の優勝を果たすほど。
ただ、中高一貫なので高校から入るのは少しハードルは高めかもしれないので、本気なら中学の時点で目指すことを勧めします。
主な出身選手
やはりいちばん有名なのはNTT東日本に所属していた田児賢一選手でしょう。
全日本選手権6連覇を成し遂げ、世界ランクも最高三位まで上り詰めた2010年代前半の日本のエースです。
残念ながら少し良くない形で有名になってしまった方ですが、その実力は当時の日本では相手になる人がいなかったほどですからね。
他にも、日本ユニシスの上田拓馬選手など数々の名選手を輩出しています。
東大阪大学柏原高校(大阪)
全国大会常連校で、何度もベスト4に入るなど輝かしい実績を残している、関西の名門校です。
埼玉栄という壁に阻まれ優勝は逃したものの、2年連続全国準優勝したり、90年代から有名な強豪校となっています。
バドミントン以外の様々なスポーツに力を入れていて、まさにスポーツするなら最高の高校と言えるのではないでしょうか。
主な出身選手
有名な選手の一人に川前直樹さんがいます。
NTT東日本に在籍していて、2000年代に活躍したバドミントン選手ですね。
同年代の有名選手の佐藤翔治さんと組んだダブルスでロンドンオリンピックの日本代表にも選出された方です。
ふたば未来学園高校ー旧富岡高校(福島)
2010年以降についに強豪として全国常連になったふたば未来学園、旧福島県立富岡高校。
富岡ついてる名前は結構多いので、ふたば未来の方で覚えるように気をつけてみてくださいね。
2013年と2014年に上記の埼玉栄や東大阪大柏原を抑えて全国に連覇も成し遂げた今や名実ともに強豪校となりました。
ただ、定員があるそうなので、相当な実力者以外は残念ながら弾かれてしまうので、入りたい場合は相当な努力と成績が必要となります。
主な出身選手
やはり一番に名前が上がるのは、今や日本だけじゃなく世界のエースとなった桃田賢斗選手でしょう。
今や世界ランク一位で、世界の名のある大会で何度も優勝するなど、今も破竹の勢いで勝利を積み重ねています。
田児選手同様に残念な形で有名になってしまいましたが、復帰してからは以前以上に力をつけて活躍されていますので頑張って欲しい選手ですね。
他にも、今期待の若手の渡辺勇大選手などを輩出されています。
八代東(熊本)
強豪がひしめく九州エリアですが、その中でも何度も全国出場を果たしていて、優勝経験もある八代東をご紹介します。
90年代から全国に名を馳せる歴史ある強豪校で、近年も準優勝やベスト4など輝かしい実績を残し続けています。
主な出身選手
歴史ある高校ですので、数々の有名選手を輩出されていますが、中でも特に有名なのは、近年世界でも活躍しているソノカムペアこと、トナミ運輸在籍の園田啓悟選手と嘉村健二選手ではないでしょうか。
二人のペアは非常に強く、世界大会でも上位常連のペアとなっていますね。
他にも、いくつもの実業団選手やオリンピック代表を輩出されている強豪校です。
関東第一(東京)
全国一の人口密集地帯の東京なので、当然全国でもトップクラスの激戦区でもある東京。
そんな東京で、90年代から何度も全国出場を果たし、4連覇など輝かしい実績を残しているのがこの関東第一です。
近年は埼玉栄などの地方の躍進もあり、少し全国では結果を残せてはいませんが、それでも今までの経歴や戦績を含めて、東京屈指の強豪校と言って間違いないでしょう。
主な出身選手
関東第一の出身選手といえば、一時期のバドミントン界を席巻していたこの二人の名前が有名でしょう。
一人目は全国大会三冠も成し遂げた、元NTT東日本在籍で五輪代表の佐藤翔治選手。
そして二人目は、佐藤選手のライバルとして、相方として君臨していた五輪代表でトナミ運輸所属で現在コーチの佐々木翔選手ですね。
この二人がいた時の関東第一はまさに無敵そのものでした。
札幌第一(南北海道)
北海道では20連覇を成し遂げるなど、長い間北海道では敵なしだった北海道一番の強豪校です。
近年では他の高校の台頭などもあり以前ほどの圧倒差はありませんが、それでも北海道といえば札幌第一と言えるでしょう。
全国でも何度もベスト4に入るなど結果を残しています。
残念ながら世界ランクなどに関わる選手は輩出はされてないのですが、それでも多くの選手を実業団に輩出されています。
女子の強豪校
続いては、女子の高校の強豪校をご紹介していきます。
こちらも上記までと同じく主な出身選手なども合わせてご紹介していきますので参考にしてください。
青森山田(青森)
女子の高校バドミントンでは恐らく一番の実績を残されているのがこの青森山田ではないでしょうか。
2000年頃に全国優勝を果たしてからは、以降はほぼ毎年のように全国に出場していて、そのほとんどが優勝や準優勝、悪くてもベスト4に入るなど、とんでもない成績を残されている高校となっています。
ウルスラ英智や富岡になんどか阻まれはしましたが、全国4連覇なども成し遂げられている女子バドミントン回の超強豪校ですね。
主な出身選手
全国であれだけの結果を残されているので、数多くの名選手を排出されています。
その中でも、近年特に有名なのは、フクヒロペアとして世界ランク一位にも輝いている現在ギフトリッキーズ所属の福島由紀選手ではないでしょうか。
他にも、今別府選手や垣岩選手など、一時代を率いた選手を沢山輩出されています。
聖ウルスラ学院英智(宮城)
宮城にあるカトリック系の中高一貫校で、全国大会に何度も出場している女子の名門校です。
90年代前半から全国に出場しだしてからは、今や全国屈指の名門校となり、全国2連覇を始め、何度も準優勝やベスト4に入るなど輝かしい実績を残しています。
埼玉栄同様に中高一貫ですので、目指すならば中学から目指すことをおすすめします。
主な出身選手
もともと有名だった聖ウルスラ英智ですが、近年になってその名前をもっと世間に知らしめたのはこの二人でしょう。
記憶に新しいリオオリンピックで日本人初の金メダルに輝いたタカマツペアの高橋礼華選手と松友美佐紀選手ですね。
ともに日本ユニシス所属で、世界ランク一位にも輝いた日本を代表するペアです。
松友選手に関しては高校時代に三冠も達成されています。
ふたば未来学園高校ー旧富岡高校(福島)
男子の方でも紹介しましたが、今や県立ながら全国屈指の強豪校となった強豪校で、女子も男子同様に全国で沢山の輝かしい成績を残されています。
強豪校はやはり私立が多く、学費が高い分設備も良いという感じなのですが、ふたば未来は県立でありながら私立にも負けない環境で、全日本選手なども度々練習するなど、バドミントンするには最高の環境となっているのが強みとなっていますね。
ただ、男子同様に定員があるそうなので、相当な実力者以外は残念ながら弾かれてしまうので、入りたい場合は相当な努力と成績が必要となります。
主な出身選手
そんな強豪校のふたば未来ですが、全国で有名になったのはまだ近年なので、現在はそこまで有名な女子選手は輩出されていません。
今現在いちばん有名なのは、世界ランク15位まで上り詰めたトナミ運輸所属の大堀彩選手ですが、彼女もまだ若くこれからもまだまだ成長中ですね。
まだ男女ともに有名選手は少ないですが、今の強さから考えると今後は沢山の有名選手が生まれると思うので期待です。
九州国際大学付属高校(福岡)
激戦区の九州地方の強豪校で、全国大会でも何度も優勝や準優勝に輝いています。
90年代から2000年前半にかけてとても活躍していたのですが、2000年代後半からは少し以前の勢いはなくなりかけたかのように見えましたが、近年ではまた全国準優勝するなど、今も変わらぬ強さを誇っています。
98年から99年には全国2連覇も成し遂げられていますね。
主な出身選手
出身選手で特に有名なのは、現在のバドミントン人気の火付け役と言っても良いオグシオペアの一人、潮田玲子さんが挙げられます。
オグシオペアと言えばバドミントンに興味ない人でも知ってるというほど有名で、現在の〇〇ペアというのはこのオグシオペアから始めったと言ってもいいですからね。
そんな名実ともに有名選手を輩出されています。
とわの森三愛(南北海道)
北海道ではかなり前から強豪として君臨していて、静修高校などと並んで全国常連の強豪校です。
最近では道内では頭一つ抜けたような感じで、北海道の女子ではほぼトップといっても良いレベルとなりました。
残念ながら全国ではそこまでめざましい結果は残せていませんが、個人では何人かベスト8に残るなど結果を残していますね。
主な出身選手
実業団などには数多くの選手を輩出してきましたが、そこまで目覚ましい結果を残せた選手はいなかったのですが、近年になって素晴らしい選手が生まれました。
ナガマツペアとして、日本人41年ぶりとなるの世界選手権制覇を成し遂げた、北都銀行所属の松本麻佑選手です。
ちなみに、相方の永原選手は上記で紹介した青森山田出身です。
中学校の強豪校
中学校は親元を離れてまで通わせたり、学区域であったり、年齢的な問題もあって自分で選んで行くというのは難しいかもしれません。
なので、有名な学校をいくつか上げますので参考までにしてください。
中学校で有名な学校は、中高一環で高校も強い学校がやはり強いですね。
埼玉栄や聖ウルスラ英智はやはり中等部も全国屈指の強豪なので、その流れで高校もあんなに強豪なのでしょうね。
他にも地域ごとに強豪校はありますので、もし通える環境にあるならばぜひ調べてみるといいと思います。
まとめ
やはり全国的な強豪校は出身選手も有名選手が多く、そういう選手を生み出せるからこそ強豪校と言えるのでしょうね。
自分もバドミントンでどこまでも上を目指したいという方は、ぜひとも今回紹介した高校を目指してみるといいかと思います。
もちろん、強くない高校を自分が強くするというのもドラマチックで憧れますが、やはりかなり厳しいですからね。
強豪校を目指す方は、何故そこが強豪校になったのか、その理由として、とても厳しい練習があるというのを理解した上で、それでも絶対やり遂げるという強い気持ちを持って挑んでください。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。