バドミントンの団体戦のルール。戦略や個人戦には無い楽しみ方。

主に個人競技として行われるバドミントンですが、そんな中でも学校ごとに強さを競う団体戦というものがあります。

個人だけの実力ではどうすることも出来ないバドミントンらしからぬ種目となっていて、学校ごとの実力が試される試合で、勝利した際は仲間ととても盛り上がる楽しい種目ですね。

では、そんな団体戦とはどういったルールで行われているのか、今回は中学校と高校、あとは社会人なども合わせてご紹介していきます。

この団体戦のメンバーに選ばれるのもとても嬉しいことなので、これから進学したりしてメンバー入りを目指す人などは参考にしていってください。

バドミントンの団体戦とは

冒頭でも言いましたが、バドミントンという種目において、唯一学校同士で戦う団体球技となっています。

実際にやることは普通にシングルスとダブルスなのですが、相手高校の戦力やオーダーなどを考えて、総合的に学校として勝つ戦略を立てるなど、とても楽しい種目となっています。

一人だけ圧倒的に強い人がいても勝つことは出来ませんが、そこそこの実力の人が多かったら逆に作戦次第で勝てたりと、とてもワクワクするのも特徴ですね。

勝利した時はいつも以上にみんなで盛り上がれて、個人種目になりがちなバドミントンで、チームワークなどを強く感じる事もできてとても楽しいです。

もちろん、選ばれるメンバーは限られていて、大体が7人くらいと予備メンバー2人程となっています。

部員数の多い学校ではメンバーに選ばれることすら難しいですのが、個人戦よりは多く選ばれるので、最低限団体戦メンバーには入れるように日々の練習をがんばりましょう。

地域によって多少の違いはあるかと思いますが、地区大会→市大会→県大会→全国大会という流れで進んでいく感じでしょう。

中学生の団体戦のルール

中学校の団体戦は2複1単の、ダブルス二つとシングルス1つで構成されていて、先に2勝した学校が勝利となります。

一人につき一度しか試合に出ることは出来ないので、最低でも部員が5人いないと参加することが出来ません。

まずは第1ダブルスを行い、次にシングルスをやり、最後に第2ダブルスを行うという流れです。

オーソドックスにいくなら、一番うまい人をシングルスで、より強いダブルスを第1ダブルスに持ってくるのがセオリーですが、相手校の戦力や傾向を見て入れ替えたり、シングルは捨ててダブルスにかけたりと、戦略は様々ですね。

こういうちょっとした駆け引きが勝敗に繋がったりするので、そういう部分も含めて団体戦の醍醐味ともなっています。

高校の団体戦のルール

高校の団体戦は中学校のときと比べて色々と変わるのですが、まず一番大きな違いは戦う数の違いとなっています。

高校生の団体戦は2複3単となっていて、ダブルス二戦とシングル三戦を行い、先に3勝した学校が勝利となります。

競技を行う順番は、第1ダブルス、第2ダブルス、第1シングル、第2シングル、第3シングルという順番で行っていきます。

ここから少し中学校と比べて複雑になるのですが、同じ人がダブルスとシングルに出ても良いというのが高校生のルールですね。

第1ダブルスに出た人が、第2シングルスとして出ても大丈夫となっています。

ただし、第1シングルのみは重複で出ることは出来ないので、第1シングルに選ばれたメンバーはその一試合のみとなります。

なので、実質ダブルス4人と第1シングルの一人、計5人いれば良いということになります。

ただ、ダブルスも出てシングルにもでるというのはかなりの疲労となりますので、そこは作戦の立て方が重要になりますね。

オーソドックスに行くなら、最初に一番強いダブルス、次に二番目に強いダブルス、そして5番目に上手い人を第1シングル、ダブルスから一番うまい人を第2シングル、次に強い人を第3シングルに持っていくというのがオーソドックスかと思います。

ただ、こちらも中学生と同じですが、相手の戦力などを考え、第1シングルを確実に取るためにあえてエースをぶつけたりと、その作戦は様々で、駆け引きが面白い種目となっていますね。

地域によってかもしれませんが、インターハイ以外にも、春や秋の大会で学校自体の実力を示す1部や2部など、部分けしていて、それの昇降格戦なども行われています。

実業団の団体戦ルール

実業団は高校生とほぼ同じルールの2複3単で行われていて、第1ダブルス、第2ダブルス、第1シングル、第2シングル、第3シングルという順番で行い、同じく3勝先取制となっています。

ただ、決勝など特別な試合の場合は勝敗は決していても全部行うなどされていますね。

実業団になると人材も豊富なので、シングルスとダブルスをかぶらせることもあるにはありますが、ダブルスはダブルス、シングルスはシングルスの専門を選出することが多い傾向に見られますね。

各会社で結成されたチームでの出場となり、どれだけ強い人が多くても一つの会社から一チームしか参加させることは出来ません。

その他団体戦

その他の団体戦で有名なのは、2年に一度行われる男女別の国別対抗の団体戦であるトマス杯やユーバー杯があります。

近年では日本も優勝に輝くなどとても盛り上がっていますよね。

そんなトマスユーバー杯は基本は高校団体と同じですが、順番がちょっと違っていて、第1シングル→第1ダブルス→第2シングル→第2ダブルス→第3シングルという流れで、ダブルスとシングルを交互に行うというシステムです。

もう一つ有名なのが、2年に一度開催の、男女混合の完全に国別対抗戦のスディルマンカップがあります。

こちらは少し特殊で、男子シングルス→女子シングルス→男子ダブルス→女子ダブルス→混合ダブルスという流れになっています。

混合ダブルスがあるのが一番の特徴となっていますね。

他にも、地域ごとのサークルの普段対戦などもたくさんありますが、そちらは独自のシステムで開催されてることが多いので、気になる方は地域のサークルをチェックしてみてください。

まとめ

バドミントンの団体戦はとても楽しく、チームワークや戦術がとても魅力な競技となっています。

普段は基本的に個人の戦いですが、仲間の勝敗に本気で熱くなれる唯一の種目なのでとても盛り上がります。

出場メンバーは限られていますが、やはりせっかくなら団体戦は出てほしい種目ですので、普段の練習から必死に頑張ってスタメンを勝ち取ってください。

自分が出た上で掴む勝利はやはり経験しないとわからないことなので、ぜひその肌で感じでほしいと思います。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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