バドミントンをする上で欠かせないものとして、ラケットと同じく絶対に必需品のシャトルがあります。
普通にお友達と遊ぶ感覚でしたら、ラケット買ったときの付属のシャトルで十分かもしれませんが、実際本当にプレイするとなるとシャトルはとても重要な道具となります。
季節や実力に応じて適したシャトルは決まっていて、意外にもシャトルを間違ってしまうとしっかりとした練習ができないんです。
今回はそんな一見すると見落としがちなシャトル選びの方法や、オススメのシャトルをご紹介していきますので、練習の際の参考にしていってください。
目次
バドミントンのシャトルとは
バドミントンはコートの真ん中にネットをはさみ、ネット越しに交互にシャトルを打ち合うスポーツです。
あまりバドミントンに馴染みのない方でしたら、シャトルに対してはあまり違いなどはわからず、どれも同じと思ってる方が多いでしょう。
ところが、シャトルだけでもとても多くの種類があり、今現在の季節はなんなのか、試合なのか練習なのか、そういう細かい部分でも使用するシャトルは変わってきます。
もちろん、絶対にその時に合ったシャトルじゃないとダメというわけではないですが、より効果的なのは条件に合ったシャトルということになりますね。
シャトルの種類
大きく分けると、ナイロン製のシャトルと、水鳥の羽で作ったシャトルの2種類があります。
ナイロン製のシャトルは耐久性が非常に高く、初心者、子供、遊びのバドミントンなどの場合はナイロンのほうが良いでしょう。
将来的にしっかりとやっていくなら、最終的には必然的に羽のシャトルを使うことになるのですが、まだ筋力などがしっかりしてないうちは、壊れにくく飛ばしやすいナイロンのシャトルを使用してください。
シャトルは意外にも消耗が早く、羽のシャトルは一個単価も300円前後とやや高めで、使用個数が増えると出費もとても大きくなってしまいます。
シャトルの簡単な選び方
自分はどんなシャトルを使えば良いのかを簡単に判別するには、まずは実力がどれくらいなのかが重要になってきます。
まだまだ始めたばかりの初心者の方でしたら、壊れずに長く使用することが出来るナイロンのシャトルを使用するようにしましょう。
ある程度の実力がついて来たならば水鳥の羽に移行していきます。
更に、試合に頻繁に出れるほどの実力になったら、試合で使うシャトルも多めに使用すると良いと思います。
試合球になってくるととてもコストパフォーマンスもかかるのですが、普段からそれなりに慣れておかないとせっかくの試合で実力を出しきれませんからね。
試合で使用するシャトルは、検定合格給と書かれたシールが張っていますので、もし余裕があれば自分で準備してみても良いと思います。
実力以外では、上記でも軽くふれましたが、季節でも使用するシャトルは変わってきます。
シャトルのケースに数字が書かれたシールが貼っているのですが、その数字によって適正の季節が決まっているのです。
数字の幅は基本的には2番から5番まであって
- 2番は気温が27℃~33℃
- 3番は気温が22℃~28℃
- 4番は気温が17℃~23℃
- 5番は気温が12℃~18℃
上記のように数字が大きくなるほど寒い時期、少なくなるほど暑い時期用となっていますので、シャトルの距離が不自然に伸びなかったり、逆に想定以上に伸びる場合は季節と番号があっていないかもしれませんのでチェックしてみてください。
おすすめのナイロンのシャトル
YONEXから発売されているナイロンシャトルで、メイビス40BP 3ケ入りは520円で販売されています。
何よりも耐久力が高く、細かい出費になりがちなシャトルですが、財政面でとても手助けになると思います。
当然水鳥と比べたら色々と弱い部分はありますが、初心者の練習にはとても十分であると言えるでしょう。
上記のシャトルで慣れてきたなら、ナイロンでありながら比較的水鳥に近い性質のメイビス2000Pというシャトルがおすすめです。
一本に6個入で、価格は1620円と少し高くはなりますが、40BPに比べれば耐久性などは遜色ない上に、実戦用に少し近い感触となっているので、初心者以上中級者未満ぐらいの実力になった方には2000Pがおすすめです。
おすすめの水鳥シャトル
ある程度の実力になれば基本的に使用するのはこちらの水鳥シャトルになります。
できればあまり壊れないシャトルというのが素直な希望だと思いますが、どうしてもシャトルは壊れてしまうものです。
なので、せめて壊した分だけ成長しなければいけないと思いますので、しっかりと今に合ったシャトルを使うようにしてください。
今回は練習や試合におすすめのシャトルと合わせて、少しでも壊れても痛くない低価格のシャトルなどをいくつかご紹介して行きます。
練習に最適なシャトル
練習に最適なのはYONEXトレーニングというシャトルで、12個入りで3500円前後のシャトルです。
その名の通り、トレーニングで使用することに特化したシャトルで、ナイロンには劣りますが、それに近い耐久性を備えたガチョウの羽で作られたシャトルです。
全体的にとてもバランスが良く作られていて、練習用では一番理想のシャトルと言っても過言ではないでしょう。
ただ、素晴らしい出来な分、どうしても価格が高いので、壊れにくいからと言ってがむしゃらに打ったりするのは避けたほうが良いかもしれません。
練習試合に最適なシャトル
練習試合で最適なのはYONEXのスタンダードと呼ばれるシャトルで、12個入りで3000円前後となっています。
トレーニングと試合球の間くらいの性能ですので、本番ではない練習試合などには最適なシャトルとなっています。
正直練習試合でしたらトレーニングでも十分なのですが、欲を言えばスタンダードを使用してほしいという感じですね。
ちなみに、スタンダード2という少しグレードアップしたシャトルもありますので、更に追求した練習を求める方はそちらも試してみてください。
試合に最適なシャトル
試合に最適なのはYONEXのニューオフィシャルというシャトルで、12個入りで4200円前後と、他と比べても値段が頭一つ抜けてるシャトルです。
その名の通り、公式の名に恥じないシャトルで、第一種検定を合格しており、公式試合でも使用される、まさにオフィシャルなシャトルとなっています。
実際の試合で使用されることもとても多く、上級者なら他のシャトルとの違いをとても感じることが出来るのではないでしょうか。
ただ高いだけじゃなく、耐久性に優れていて、全てにおいてYONEXの中でも特に優れているので、実力が上級だと思う方はぜひ使ってほしいと思います。
しかし、やはり一本で4000円超えという価格ですので、あまり簡単に壊したりすると嫌な顔をされてしまう可能性もあるので、実力が見合ってないうちは使用しないようにしましょう。
試合が近くなった時など特別な期間のみの使用限定で購入したり、してもらったりすると良いかもしれませんね。
とにかく安く済ませたい方におすすめ
上記まではYONEXという最大手から販売されてるシャトルで、質も高く安心のメーカーなので価格もそれなりのものでしたが、実際はインターネットなどで探せばもっと安いシャトルは意外にもたくさんあります。
中でも、クレーテルから発売されてるシャトルは、12個で1500円前後というYONEXの半額ほどの値段でありながらも、優れた耐久性を誇っていて、軽い練習なら十分対応できるシャトルとなっています。
他にも日本バドミントン専門店会から発売されてる、FOCAL DEPTHというシリーズのシャトルも、2000円前後という低価格でありながらも非常に優れたシャトルですので、練習でしたら非常に使い勝手が良いシャトルとなっています。
もちろん、他にも求めやすい価格のシャトルはたくさんありますので、余裕があれば買ってみて試すというのも良いかなと思います。
楽しく遊べるシャトル
上記までに紹介したシャトルは練習や試合などの実用性メインのシャトルですが、他にもシャトルはちょっとおしゃれなバリエーションがあります。
例えば、子供と遊ぶ機会だったり、友人や家族で行くピクニックやキャンプなど、経験者じゃない方たちと楽しく遊んだりする場合に重宝しそうなシャトルをご紹介しましょう。
まずは、ライテックから発売されてるカラーシャトルは数百円で変えるお手軽なシャトルで、赤や青など色々なカラーのシャトルです。
色がついているので目立ちますし、気持ち的にもカラフルなのは楽しい気持ちになりますよね。
もう一つは、ドッペルギャンガーアウトドアさんから発売されているLEDライト付きのシャトルで、価格はおよそ500円前後というお手頃価格です。
外で過ごす時、夜では不可能だと思われているバドミントンですが、このシャトルなら光るので見えますし、夜に赤色や青色で光るシャトルが舞うのはとてもきれいで楽しい気分にしてくれると思います。
どちらも店頭では余り見かけることはないので、インターネットで検索して購入してください。
ただし、こちらのシャトルはやはりみんなでやる遊戯感覚のバドミントンに特化したシャトルですので、経験者の方がいつもの調子で打つと恐らく簡単に破損してしまいますので、あくまで見て楽しむものという感覚で使用するようにしてください。
シャトル選びの注意点
上記までで色々なシャトルをご紹介してきましたが、実際はまだまだたくさんのメーカーから様々な値段でシャトルは発売されています。
バドミントンはシャトルを問わず、様々な道具で基本的にはYONEXが一番のシェアを誇っていますが、もちろんYONEX以外のメーカーも今や負けず劣らずの質の良さとなっています。
ですが、やはり皆さんは出費などを考えたら安いシャトルの方が良いと思うでしょうし、それは致し方ないことですが、中にはやはり値段通りの質のシャトルもあります。
もちろん安くても質が良いのも存分にあるのですが、中にはやはりあまり良くないものもありますので、出来ることならお店で直接触れて見たり、出来るなら試し打ちをしたりしてください。
後は商品レビューなどもしっかり読んで参考にすると良いと思います。
特に出費にこだわらない場合はやはりYONEXを買うのが一番ですし、他にもGOSENなどの有名メーカーでしたらYONEXに引けは取りませんので、余裕がある方は安心の大手メーカーのものを買うようにしてほしいと思います。
シャトルの質が悪いと練習にも影響が出てしまいますので、なるべく良いシャトルをしっかり選んで使用するようにしてください。
シャトルの保管方法
未使用のシャトルはきちんとケース(買ったときの筒)に入れて保管するようにしてください。
コルクの部分を下にして重ねるように入れて、ケースは立てて置いてください。
ケースは多少は硬い素材で出来てはいますが、やはり紙素材ですので少しでも強い衝撃が加わると筒は変形して中のシャトルも破損してしまいますし、一度歪んだシャトルはほぼ元には戻せません。
横にしておくと蹴ってしまったり踏んでしまったりして中のシャトルが潰れてしまったら結構痛い出費となってしまいますからね。
カバンとかの中に突っ込むのも上記の理由から余りおすすめは出来ないので、シャトルはなるべくは衝撃を受けないようにして運ぶようにしましょう。
まとめ
色々とご紹介させていただきましたが、シャトルは何も知らないうちはどれも同じじゃんって感じるものだと思います。
それは多分最初は誰もが思ったことではないでしょうか?
しかし、実力がついていくにつれて、このシャトルいいなとか、このシャトルなんか微妙だなと、今やってる練習内容や季節でシャトルの違いや良さを感覚でなんとなく感じていくようになります。
そう思えるようになるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、その感覚が感じれるようになったときは実力がついてきたということでもありますので、ぜひそのレベルを目指してしっかりがんばってくださいね。