バドミントンはシングルスとダブルスの2つがあり、簡単に言うなら一対一で戦うシングルスと、二対二で戦うダブルスですね。
どちらもとても人気の種目であり、経験していくうちに自分がやりやすい方を重点的に練習して行くことが多いのではないでしょうか?
性格や仲間などいろいろな環境でどちらをメインでやるかは変わるかと思いますが、どちらもとても楽しくもあり、とてもハードな種目です。
今回はそんな2つの内のシングルスについて追求していきましょう。
コート内である意味自分自身との戦いでもあるシングルスですが、どんなルールで、どんな戦術があるのか紹介していきますので、現在シングルスプレイヤーの方も、これからシングルスプレイヤーになる方もチェックしていってくださいね。
目次
シングルスのルール
バドミントンはネットを挟んで打ち合うスポーツで、基本は21点マッチの2ゲーム先取で行われます。
コートは長方形で、外側と内側の二本のラインが引かれているのですが、シングルスはサイドラインのみ内側の線を使用して行います。
後ろはシングルスもダブルスも同じく一番奥のラインまで有効となっていますね。
シングルスとダブルスのルール的な大きな違いはその使用するラインの違いくらいでしょう。
あとは簡単な細かいルールも合わせていくつかご紹介していきます。
サーブの打つ場所
サーブは0点を含む偶数はネットに向かって右側の位置から、相手の対角線に狙って打ちます。
基本は最初のサーブ以外は全て点数を取った方にサーブ権があり、ポイントを取り続ける限りは自分のサーブとなっています。
サーブを打つ際は、相手コートのネット前にあるラインから、横は内側のライン、奥は外側のラインの中に入れなくてはなりません。
ダブルスの場合はサーブは横は外側までで、奥は内側までなので、逆になったと考えてください。
点数が入って奇数になったら今度は左側から同じように対角線を狙って打っていきます。
シングルスとダブルス、どちらを最初に始めるかでだいぶ感覚が違うと思いますが、覚えてしまえば特に難しいことではないのでしっかり覚えましょう。
サイドライン
上記でも軽く触れましたが、シングルスはサイドラインはいかなる場合でも内側のラインまでしか使いません。
シングルスもダブルスもどちらもプレイしているとついこんがらがったり、感覚がおかしくなったりしてしまうこともあるかもしれませんので、普段の練習から意識して練習するようにしましょう。
ちなみにですが、バドミントンのインやアウトの判定はコルクの部分が少しでもラインに触れていたらインとなります。
際どいジャッジは難しいですし、若干線審のさじ加減にもなってしまいますが、しっかり見極められるようにしましょう。
シングルスで勝つには
シングルスはダブルスと違い、サイドラインが内側までとは言えコート全体を一人でカバーしなくてはなりません。
パット見ではそこまで広いコートではありませんが、実際やってみたらとても広く感じますし、動きが多く止まってる瞬間がほとんど無いと言っても良いと思います。
なので、物凄い速いスマッシュが打てるというよりも、体力やフットワークがとても重要となってきます。
バドミントンであまり動かないというのは難しいですが、出来れば動き回りたくないという方はダブルスをやったほうが良いかもしれませんね。
では、シングルスで戦う中で、どんなことを意識して戦っていけば良いのか、いくつかご紹介していきます。
まずは大前提として
シングルスで勝つためには何かが秀でてて何かが苦手というより、全体的にまんべんなく出来る方が良いでしょう。
もちろんなにか秀でたものがあるのは理想ですが、なにか苦手なものがあるというのはないようにしてください。
シングルスは広いコートをありとあらゆる方法で攻められますので、あらゆる姿勢で打球を返球をしなければならないのです。
例えば、ヘアピンが苦手だとバレてしまえばネット前に多く落とされるでしょうし、スマッシュが遅いとわかれば怖くないので何度も奥を狙われたりと相手の攻撃の選択肢を増やしてしまいます。
それはダブルスでも言えることですが、ダブルスなら苦手な部分を相方が補って各々の得意なもので攻めるというプレイが出来ますが、シングルスは一人なのでそうは行きません。
全てうまいに越したことはないですが、少なくとも苦手というものはなくして、そこまで上手くはないけど普通には打てるというレベルまで引き上げましょう。
そして、シングルスでは秀でたショットよりもフットワークがしっかりしてるほうが大事でしょう
広いコート内をひたすら動き回るので、追いつけなければどれだけ上手く打てても意味がなくなってしまいます。
そういう意味も込めて、なにか秀でたショットよりもまずはフットワークをしっかり鍛えることが勝利への近道であると言えます。
戦術1 自分のスタイルに持ち込む
上記で全体的に平均レベル以上のショットを求める用に言いましたが、やはりその中でも自分の中では比較的得意なショットやプレイがあると思います。
いかにその自分の得意なパターンに持ち込めるか、ヘアピンなら相手にネット前に落とさせる、スマッシュなら相手にあげさせる、レシーブなら相手に打たせるなど、少しでも自分の得意分野に持ち込めるようなラリーにしましょう。
そこに持ち込むためにも、苦手なショットがあると逆にそれを相手に狙われて展開を握られてしまいますので、全体的になんでもこなせるほうが良いのです。
得意な展開は人それぞれですが、そこにいかに持ち込めるか、疲れてる時は冷静さを失ってしまいがちですが、しっかりと集中して自分にペースにする、そういうことを常に考えて展開していくようにしてください。
戦術2 相手の苦手を見つける
あまりにうますぎる人になれば当然苦手なものなんて無いかもしれませんが、大体のプレイヤーは苦手とまで行かなくてもあまり得意ではない部分があると思います。
ショットなのか場所なのか、打っていくうちになんとなくこのショット苦手そうだなとか、このコースあまり得意じゃなさそうだなという部分が感じられると思います。
そういうところを見つけたらしっかりと狙っていくようにしましょう。
狙い過ぎたら相手も警戒して効果は薄くはなりますが、逆にそこばかり警戒して裏をかいたりと攻撃のパターンを増やすことが出来ます。
そういうのを探るためにも、出来れば対戦前に相手のデータを見たり、序盤は相手を色々と揺さぶって状況判断するようにしてください。
戦術3 相手を動かす
広いコートですので、闇雲にスマッシュを打ったり、ドライブなどの強いショットを打つよりは、しっかりと四隅であったり、相手のいない場所を狙うようにしたほうが効果的です。
シングルスは体力との勝負でもありますので、いくら早いショットを打っても相手が動かず取れるようなら効果は薄いでしょう。
前後左右をしっかりと意識してコースを狙い、相手を少しでも多く動かし、体力を削るのと、こちらに有利な展開に持ち込めるようにしましょう。
戦術4 裏をかく
シングルスを長くやっているプレイヤーはある程度次のパターンを予測して動いてる人も多くなってきます。
もちろん他の返球が来ても対応できるように動いてはいますが、多少は先読みしてると言って良いと思います。
その相手の先読みの完全に裏をかければとても効果的ですし、相手の返球もとても甘くなり、相手の体制も崩すことが出来ますからね。
これはある程度の経験と実力が必要ですが、ちょっとしたフェイントも入れたりして相手のセオリーの裏をかくショットを打てるようになれば大きな武器となります。
例えばですが、カットやドロップなども裏をかくには効果的ですし、逆に強打が来そうな場面であえてクリアを打ったりなど、パターンはたくさんあります。
自分自身でも色々と経験して、ここでこっちに打たれたら嫌だなとか、ここでこう打ったら対応しづらいななど、沢山練習や試合をして経験して吸収するようにしてください。
シングルスはどんな人が向いてる?
シングルスは一対一の試合ですので、決めてもミスをしても全てが自分の実力です。
ダブルスならパートナーのフォローや、パートナーのミスなどあり、お互い励まし合ったりしてメンタルを保つことが出来ますが、シングルスではそれが出来ません。
ただ、考え方を変えれば、全てが自分がやってきたことの成果なのです。
頑張ったなら頑張っただけ結果に繋がりますし、ダメならそれくらいのことしかやってこなかったというのがダブルスよりもとても明確にわかります。
応援や顧問のアドバイスなども当然ありますが、戦ってるのは自分一人ですので、実力を発揮できるか、ミスしても立ち直れるか、そういう部分もとても大事になってきます。
なので、シングルスに関してはある意味自信過剰なくらいの人のほうが向いているかもしれません。
やはりメンタルが弱い人だと大会などで実力を発揮できない可能性もあり、ダブルスの方が一人じゃないのでやりやすいという方も多いでしょう。
一人でも普段どおりのプレイをする自信があり、目立つのが好きで、なおかつミスしても絶対取り戻すという精神の持ち主はシングルス向きかもしれませんね。
あとは極論で言うなら、コミニュケーションがあまり上手くない人はシングルスのほうが良いでしょう。
理由は言うまでもありませんが、パートナーとしっかりと意思を疎通できないならダブルスなんて出来ませんからね。
あくまで例ですので絶対ではありませんが、思い当たる方はシングルスの挑戦してみてはいかがでしょうか。
上手な人を見る
これは見たからと言って出来ることでは無いですが、やはり見て損することはないでしょう。
その中でも、自分のプレイスタイルに似てるような人を見つけれればなお良いと思います。
例えばですが、世界レベルでいうと、男子なら桃田賢斗選手がとても有名ですが、彼はネット前も強く全てがうまいですが、特に目立つのは速いスマッシュでコーナーをしっかり狙っていることでしょう。
そのスマッシュに持ち込むためにも相手にそういう返球をするように誘っているプレイが随所に見られます。
女子の奥原希望選手の場合は打って変わって粘りのスタイルとなっています。
決定的なショットはなくても、とにかく相手を動かしてひたすら拾って相手にイラダチやストレスを与えてミスを誘うような感じですね。
このように、世界レベルでも様々なスタイルのプレイヤーがいますし、中には自分の理想に近かったり、現在の自分と近いプレイヤーもきっといると思います。
もちろん、身近な先輩であったりライバルであったり、強豪校の選手などでも良いですし、他の人なんて興味ないというのではなく、余裕がある時は見るようにしたほうが良いですね。
そういう方から吸収できることはきっと沢山ありますし、参考になることも多いと思うので、ぜひテレビや動画サイトでチェックしてみてください。
まとめ
冒頭でも言いましたが、シングルスはある意味で自分との戦いとなっています。
イライラしても疲れても誰も助けてはくれませんし、自分で自分の流れに持っていくしかありません。
しかし、その分だけ自分に帰ってくる喜びもとても大きい種目と言えるでしょう。
戦術は沢山ありますが、まずは苦手をなくすこととフットワークを鍛えること、それが出来ないことには戦術も意味がないのでしっかりと練習してくださいね。
学生のうちはシングルスは出れる枠も少ないですし、その枠を勝ち取れたらまさにエースという存在と言えると思います。
それはとてもかっこいいですし自信にも繋がりますので、ぜひ勝ち取ってくださいね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。