バドミントンダブルスを徹底解説!強くなるために必要な3つのこと

近年ではオグシオペアに始まり、リオ五輪で金メダルのタカマツペアや、世界ランク1位にもなったフクヒロペアに男子ダブルスのソノカムペアなど、目覚ましい活躍が見られるダブルス。

バドミントンをやる上で誰しも一度は絶対経験する種目であり、シングルスよりダブルスが好きという人も多い人気種目です。

一見するとシングルスが2対2になっただけかと思うかもしれませんが、実はかなり奥が深いバドミントンのダブルス。

今回はそんなダブルスの特徴や上達方法をご紹介しますので、これからダブルスを始める方、いまいち伸び悩んでる方はチェックしていってくださいね。

バドミントンのダブルスとは

サッカーや野球と比べ、個人競技というイメージが強いバドミントンですが、そのバドミントンで唯一チームプレーが必要とされるのがダブルスです。

点数などの基本ルールはシングルスと同じですが、サーブ権やアウトのラインなど細かい部分がシングルスとは異なってきます。

基本的に2対2で戦い、シングルスよりも圧倒的に早い展開と長いラリーが特徴の種目ですね。

近年ではミックスダブルスも盛んで、男女ペアで行うダブルスも注目となっています。

シングルスとの違い

基本的に大きく違うのはサーブ権とアウトラインとなっています。

ダブルスのサーブは相手コートの手前の線から奥の手前の線の中に入れなければならなく、シングルスと比べて狭くなっています。

そのかわり、通常のラリーに関しては外側いっぱいのラインまで使用できて、シングルスよりも広くなっていますね。

サーブ権は最初にどちらかがファーストサーバーとなり、コート後ろから見て右側に構えます。

最初に右側に構えた人は、自身の点数が0を含む偶数の場合は右側に立ち、奇数の場合は左側に立ってください。

相手サーブからこちらがポイントを取った場合、こちらのサーブはセカンドサーバー、さっきまで打ってなかった人が打つこととなります。

一回相手サーブになって、こちらにサーブ権が返ってくるごとにサーブを打つ人が交互に入れ替わる感じですね。

最初はややこしいかもしれませんが、やっていくうちに自然と覚えることなので、まずは実戦して覚えていくようにしてください。

ダブルスの基本

シングルスの場合は、基本的に真ん中に戻ることが大事ですが、ダブルスの場合は戻る場所は結構限られます。

二人いますので、自身は基本的に半分を担当すれば良いという認識で良いですが、その位置によって様々な仕事があります。

ダブルス特有のフォーメーションなどと合わせて紹介していきましょう。

トップ&バック

こちら側が攻撃をしている場合に多く見られる形がこのトップアンドバックです。

片方が後ろへいき、もう片方は前に行くという前後に位置取りをする形ですね。

相手がシャトルを上げた際、シャトルに近い方がまず後ろへ下がり、片方はスムーズに前に行きます。

自身が後ろになった場合は、相手を最大限崩すショットを意識しましょう。

スマッシュでもドロップでも構いませんが、ダブルスはシングルスと比べて簡単には決まりません。

なので、少しでも次の展開でこちらが有利になるようなショットを意識して打つようにしてください。

自身が前衛だった場合は、相手が前に落としたシャトルを確実に拾うようにしましょう。

それと、前衛で重要なのは相手のミスを見逃さないことです。

少しでも浮いたらプッシュすることと、上げられたシャトルも届きそうならなるべく取って素早いリターンで相手を崩すなどがとても重要になってきます。

十分に後ろに上げたシャトルなら相手も待ち構えてますが、予想外に前衛に取られたシャトルは相手も反応が遅れがちですので、取れるなら取る、これが大事になってきます。

サイドバイサイド

こちらは自チームが守備の体制の時に使用されるフォーメーションとなっています。

横並びでコートの真ん中くらいに立ち、相手のショットに対して二人共備えるようにしましょう。

こちらがシャトルを相手コートに上げた場合は真っ先にこの体型になってください。

基本的には一番ミスが少ない上げるショットが多くなると思いますが、相手のショットが甘かったりすればドライブで返球したり、前に落としたりとこちらの展開に持ち込めるようにできるのが理想ですね。

かといって、厳しいショットを無理にひねった返球をするとミスに繋がりますので、まずは上げ続ける形でいいので粘ることを意識して相手のミスを待ちましょう。

フォーメーションの簡単な説明

上記で2つのフォーメーションの説明をしましたが、いまいちわからない方には簡単に説明しましょう。

ダブルスのフォーメーションは磁石みたいなイメージだと思ってください。

常にお互いがいない場所へ移動して、それをグルグルしていくだけです。

相方が前に行ったら自分は後ろ、横に行ったら自分はいない方の横へ、常に隙間隙間をお互いが埋めるのがダブルスです。

慣れてくれば自然と体も動くようになりますので、まずは基本形を覚えるためにノックや基礎打ちなどで動きを頭にいれるようにしてください。

ダブルスの大事なこと

レシーブが生命線

ダブルスはフォーメーションなどもそうですが、何より大事なのは粘ることです。

展開も早いですが、二人いるので簡単に決まらないことがとても多いダブルスは、もはや精神面の勝負になってきます。

現に、世界レベルのダブルスならラリーが100回超えることもざらにあるほどです。

ながければ長いほど決め急ぎたくなりますが、それがミスに繋がったりして、長かったラリーの分だけ点を取られた時のショックもとても大きくなります。

ひたすら粘り、相手のミスを誘いつつ待って耐えることが多い種目でもありますので、こちらもミスしたら何の意味もなくなってしまいます。

ダブルスで上を目指す人に関しては、決めることよりも守ること、レシーブ面に特化するような練習を日々心がけてほしいと思います。

こちら側のコートの落とさなければ負けることはありませんから、防御が最大の攻撃とも言えるでしょう。

相方を信頼する

シングルスならミスしてイライラしようが全部自己責任ですが、ダブルスの場合はそうは行きません。

自分がミスすることもあるでしょうし、逆も当然多くあると思います。

それでイライラしたりすると相方にもその気持ちは伝染してしまい、いい結果には結びつかなくなります。

どうしても自身や相方にいらいらしてしまうことはあるともいますが、それは表には出さず、お互いが励ましあって、試合が終わったあとに反省会をしましょう。

信用できなくなったダブルスは勝つことはとても厳しくなると思います。

サーブを練習する

シングルスと違って、ダブルスのサーブはかなり重要なショットとなっています。

狙える範囲が狭いことと、相手がかなり前で待ち構えていることが理由ですね。

ダブルスに置いてサーブが下手な場合は致命的となっていて、みすみす相手にポイントを与えるだけになってしまいます。

そうならないように、ダブルスを真剣に目指している方は、ネットから浮かずに、なるべく線ギリギリに落とせるサーブを打てるように必死に練習しましょう。

ダブルスのワンポイントアドバイス

たまにどちらが取るべきか微妙なショットが来ることがあります。

まずはサイドバイサイドの際にど真ん中に打たれたスマッシュの場合を仮定としましょう。

その場合はにどちらも取りに行ってラケットがぶつかり、破損してしまうこともあります。

取りやすいほうが取るのが理想ですが、微妙だとどちらも反応してしまいますよね。

そうならないためにも予めルールを決めておいたり、きちんと声をだすのが大事になってきます。

トップアンドバックの場合にも言えますが、どっちが下がるか微妙な場合はスマッシュが得意な方が下がるなどルールを決めておくと良いと思います。

リオ金メダルのタカマツペアも、微妙な場合は高橋が下がるという形で徹底してましたからね。

ダブルスなので阿吽の呼吸などがとても大事になってきますが、そんな最高のペアになるには結構な時間が必要ですので、まずはルール決めと声の掛け合いを大事にしましょう。

ただ、コチラ的にも嫌なショットということは、当然相手も嫌なショットなので、真ん中狙いは不意をついたときには非常に効果的ですので、攻撃のバリエーションとして頭に入れておいてください。

まとめ

前後左右と目まぐるしく動かなければならず、展開もとても早くて長いのがダブルスです。

一見するとかなりきつそうに感じるかもしれませんが、ダブルスはとても楽しくてやりがいがある種目です。

シングルスと違って、喜びを分かち合えますし、辛い時に励ましあえるなど、シングルスには無い嬉しさが多く存在しています。

もちろんシングルスはシングルスで素晴らしいので、どちらもとても素敵な種目ですね。

理想の相方は決して仲良しなこととかではなく、一緒にやっていてやりやすいということが大事になってきます。

簡単に見つかるものではなく、作り上げていくものでもあると思いますので、ぜひ最高の相方を見つけて最高のダブルスを結成してくださいね。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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