バドミントンに限らず、そんなスポーツをやる上で欠かせないのがルールを覚えることですよね。
そして、バドミントンはきちんとやる場合は意外と細かく難しい様々なルールが存在します。
今回はバドミントンのルールをなるべくわかりやすくご紹介していきますので、実際にプレイする際の参考にしてください。
目次
基本的な共通のルール
バドミントンは1ゲーム21点マッチとなっていて、2ゲーム先取したほうが勝利となります。
ポイントの加算方法はラリーポイント制を採用していて、バレーや卓球のようにサーブ権関係なしに決めるか相手がミスをすればポイントが取れるシステムですね。
20年ほど前まではサーブ権を持っている方しかポイントを取れる権利がなかったのですが、近年の簡略化の並や、プレイしやすさを追求した結果、ラリーポイント制へと変更されました。
確かに、以前のルールでしたら1点がなかなか取れないって言うことがありましたから、ラリーポイント制への変更は英断と言っていいと思います。
第1ゲームや第2ゲーム関係なしに、20対20の同点になった場合はデュースとなり、先に2点差をつけたほうが勝ち、もしくは先に30点に到達したほうが勝利となります。
コートの使用範囲
サーブに関しては後述しますので、まずは基本的にラリーで使用できるコートの幅を説明します。
シングルスは奥は一番奥のラインまで入れば良くて、横は端っこから1本手前の内側のラインまでがシングルスの有効範囲となっています。
ダブルスも奥は最奥のラインまで大丈夫で、横も一番端っこのラインまでが使用でき、横幅がシングルスよりも広く使えることになります。
ちなみに、インかアウトの判定ですが、シャトルのコルクの部分がわずかでも白線に触れていたらインとなりますので、線審をやる際はそこをしっかりみて自身を持ってジャッジするようにしましょう。
シングルスとダブルスの一番の違いは、人数とコートの使用範囲ということになります。
サーブのルール
シングルスもダブルスも、どちらも相手コート対角線に向かって打ちます。
ネットを挟んで、自分側にも相手側にも真ん中にラインが引いてますので、そのラインより右側から打つ場合と、左から打つ場合があります。
自分が右側から打つなら、こっちからみて相手コートの左側に、逆ならそのまま逆にという感じです。
自分が立つ位置は点数によって移動する仕組みなっていて、0から始まる偶数のポイントの場合はコートの右側から打ち、1点以降の奇数の点数の場合は左からサーブを打ちます。
その後は点数によって打つ場所を移動し続けて、自分がミスをするか、相手がミスをしたらサーブ権交代ということになります。
何回か打ったら変わるとかではなく、決めればずっとサーブ継続、決められれば相手に交代という感じですの、バレーと同じようなシステムですね。
サーブの有効範囲は、どちらも手前はコートの一番前のラインより後ろに落とさなくてはダメで、奥行きはシングルスは最奥まで、ダブルスは最奥の一歩手前までとなっています。
サイドラインはシングルスは一本内側のラインより中で、ダブルスは一番サイドのラインまで有効です。
あと、サーブは基本的に下から打たなくてはダメなルールで、手前で打つフォームの時は特に気をつけてほしいのですが、ラケットのヘッドが腰より上に来るとフォルトを取られて相手のポイントになるので気をつけてください。
他にも、ラインを踏んでいてもダメですし、相手が構える前に打ってもダメなので、細かいルールが多いですがサーブを打つ際は注意するようにしましょう。
ダブルスのサーブ
基本まず最初にファーストサーバーとセカンドサーバーを決めます。
一番最初にコートの右に構えた人がファーストサーバーという扱いになりますので、その人を基準にサーブ交代をしていきます。
0点でこちらからサーブを打ってポイントを取った場合、次は1点なので左から最初に打った人が移動してサーブを打ちます。
この時点で最初左側に構えてた人は右側に立つということになりますね。
そのラリーで相手ポイントになり、すぐに取り返して2点めがこっちに入った場合、次にサーブを打つのは2点なので右側となり、一度打つ場所を移動しているので次に打つのは一番最初に左側にいたセカンドサーバーとなります。
試合中でなんどか移動していると結構ややこしくなってくることですが、キチンと守らないと注意などにもなるので間違わないように意識しましょう。
反則行為
バドミントンはスポーツなので、当然いくつかやってはいけない行為があります。
一括りにフォルトとして呼ばれていますが、その種類は結構あります。
自身が審判をやる機会などもきっとあると思いますし、適切なジャッジが下せなかったらクレームを受けてしまうこともあるかもしれません。
バドミントンをやっていく中で、意外と知らないことも多いかと思いますが、試合の場合は相手のポイントとなり、勝敗を左右する可能性もありますから、知らなかったでは済みませんのでこの機会におさらいがてら見直していきましょう。
アバブザ・ウエスト
こちらはサーブの項目でも隠るご紹介しましたが、サーブを打つ際にシャトルを打つ位置が腰より上ではダメというルールです。
これは実業団レベルの選手でもよく取られるフォルトですので、当然学生の試合でも注意深く審判も相手も見ています。
注意されて変に意識したり、気持ち的に落ち込むとプレイにも支障が出ますので、普段の練習から意識するようにしてください。
オーバー・ザ・ネット
名前の通り、ネットを越えてしまうフォルトですね。
プッシュなどの際にやってしまいがちですが、問題なのはいつネットを超えたかです。
打った勢いで越えてしまうことは意外と誰でもあると思いますが、打った瞬間は越えていなければ大丈夫です。
シャトルがラケットに当たった時点でネットを越えていた際に適用されますので、勢い余ってネットを超えていないシャトルを打たないようにしましょう。
タッチ・ザ・ネット
基本的にはタッチネットとかタッチという呼び方でアピールされるフォルトですね。
いかなる場合でもネットを触ってしまうとフォルトとなりますので、ネット前の攻防の際はネットに触れないように注意してください。
タッチ・ザ・ボディ
シャトルがユニフォームを含む体にあたってしまうことです。
アウトだと思って見過ごしたけれど、ユニフォームをかすってしまって相手の点数になってしまうなんてことも意外と多くあります。
このフォルトで相手のポイントになってしまうのは非常に悔しいことなので、アウトだと思って見逃す際は少し余裕を持って距離を取るようにしましょう。
ダブルタッチ&ドリブル
どちらも結果的には二回シャトルに触ってしまうというフォルトです。
ダブルタッチはダブルスの際に、片方が触ってしまったシャトルをもうひとりが打つことで、ドリブルは一人が二回打つ行為ですね。
やった側は恐らく気がつくと思いますが、審判の場合はかなり微妙だと見逃してしまうこともあるので注意してください。
自分たちがやってしまったけど、バレてないから続けようというのもよろしくないので、万が一気が付かれなくてもきちんと申告するようにしましょう。
インターフェア
相手に対して明らかな妨害をした際はこのフォルトを取られます。
基本的にはやることはないと思いますが、罵声を発したり、何か物を投げたりする行為でしょう。
当然ですが、スポーツですしイライラする事もあるかと思いますが、相手に対して妨害などは最低なので絶対やめましょうね。
ボーク
遊びなどではやる人はいると思いますが、サーブを打つふりして相手を惑わす行為ですね。
ちょっと打つタイミングをずらしたりは作戦として普通にありますが、わざと寸止したり、打つふりだけしたり、わざとラケットだけ振ったりするとボークとみなされます。
こちらも見てる側としては非常に格好良くない行為なので、遊び以外ではやらないようにしてください。
ラインクロス
サーブの際にネットを踏んでいたらダメというルールです。
意外とうつ側も見る側も見落としがちですが、反則行為なのでやらないように注意しましょう。
これに関してはサーバーだけではなく、レシーバー側もダメですので、無駄な相手のポイントになりやすいので気をつけてください。
気持ちよくプレイするために
バドミントンを気持ちよくプレイするために、相手や審判や線審に対してきちんと敬意を払うようにしましょう。
きちんと握手をして、相手にも審判にもお願いしますと言ってください。
試合が終了したらまた握手をして、ありがとうございましたと言いましょう。
この当たり前のようなことですが、熱くなってしまうと忘れがちな大事なルールですので、スポーツマンとして始まりと終わりの礼節はしっかりするようにしてください。
他人から好かれてマイナスなことはめったにありませんが、嫌われてしまうとマイナスなことは多いですから。
審判も人間ですので心情で多少のジャッジの左右は無いとは言い切れません、ほぼ無いとは思いますが。
なので、そういう面もしっかりと味方につけるように意識していきましょう。
まとめ
細かいルールに関しては掘り下げればまだまだありますが、今回は基本ルールと、取られることが多い反則のルールについてご紹介しました。
やる側としてはもちろん覚えなければいけないことばかりですし、見る側でも知っておくべきことばかりだと思います。
最初のうちはなかなか覚えられないかと思いますが、なるべく最低限は頭に入れて、あとはやって覚えるというのでもいいでしょう。
出来ればキチッと覚えてからプレイするのが理想ですが、意外とやってみないとわからないことも多いですからね。
それでは、しっかりとしたルールを覚えて、反則行為などしない、そして見逃さないように頑張ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。