バドミントンをやる上で重要になることの一つにサーブがあります。
サーブの良し悪しで戦局は大きく左右されると言っても過言ではないと言えるでしょう。
全てのラリーの始まりでもあるサーブですが、果たしてどんなサーブがあるのか、どんなサーブが理想なのかご紹介していきます。
ぜひバドミントンをする際の参考にしていってください。
サーブの重要性
シングルスとダブルス問わずに、21点先取のラリーポイント制となっていて、最初は全てサーブから始まります。
この最初のサーブ次第でその後の展開を有利にできたり不利になったりしますので、サーブはとても重要となっているのです。
サーブを上達させるには正しい打ち方をベースとし、自分の打ちやすいアレンジを加えてひたすら練習するしかありません。
ショートでもロングでも、何か目印となる物をおいて、そこを狙うことを意識して沢山練習するようにしましょう。
サーブの種類とルール
サーブには大きく分けて2種類あります。
主にシングルスで多用されるロングサーブと、ダブルスで多用されるショートサーブの2種類です。
更に、サーブには細かいルールが多くあり、代表的なフォルトとして、ラケットのヘッドが腰より上の高さで打つとフォルトを取られ、相手のポイントとなるので注意しましょう。
他にも、相手が構える前に打つとノーカウントでもう一度打ち直しとなったりもします。
それでは、ロングサーブとショートサーブ、それぞれどんな意味や効果があり、どんなサーブが理想なのかご紹介しましょう。
ロングサーブ
近年では女子のシングルスで主に使用されることが多くなったロングサーブ。
ラケットを下から上に上げるように打ち、コートのできる限り奥を狙い、高く打ち上げるのが理想とされています。
シングルスではサーブはコートの奥の線までまで打って良いので、シングルスで多く使われる形になっていますね。
ロングサーブのメリット
シングルスでのメリットとしては、高く奥までシャトルを飛ばせるので、自分が相手の行動に対しての準備が十分に出来ます。
まだ気持ちが落ち着いてない時や、少し疲労がある時は、僅かですが時間が作れますので、ロングサーブで気持ちを落ち着かせるのも方法の一つでしょう。
ダブルスでロングサーブを使う場合は主に奇襲として効果的です。
ダブルスはサーブのラインがシングルスより狭いので、ロングサーブはあまり使われません。
そういう意識の中で、不意に打つロングサーブは、相手の意表を突くサーブとなります。
ロングサーブのデメリット
シングルスの場合はまずデメリットとしてあげられるのは、相手の返球の選択肢が多いということがあげられると思います。
高く上げることで相手も十分に準備して返球できますので、落ち着いて返球してくることと、スマッシュでもクリアでもなんでもきちんと打たれてしまいます。
もう一つは、サーブ自体が短かったりすると相手の反撃の絶好球になってしまうことで、これはダブルスにも同じことが言えるでしょう。
余り下げることが出来ずに打たれるスマッシュは決定力も高く、ダブルスなら展開も早いので非常に決まりやすいです。
ロングサーブはきちんと相手コートの後ろの長方形ラインまで飛ばすように気をつけましょう。
ショートサーブ
男子のシングルストップレベルの選手やダブルスで主に多用されるのがショートサーブです。
コートの手前の線のなるべくギリギリを狙って高さもネットなるべくスレスレを狙うというかなり細かい技術とテクニックが必要とされるサーブ。
主にラケットを体の前に構えてバックハンドでちょこっと打つスタイルが基本として使われていますが、中には横打ちで打つショートサーブを使う人もいます。
近代バドミントンでは使用頻度が高いのがこのショートサーブとなってますね。
ショートサーブのメリット
何よりも一番のメリットは、レシーバー側の選択肢が絞られるという事が言えるでしょう。
良いショートサーブを打たれると、相手は前に落とすか後ろに上げるかの2択しかありません。
展開は速いですが、その分絞りやすく、強打などで攻撃などもされることは少ないので安全なサーブと言えるでしょう。
シングルスの場合は奥行きが広く使えるので、ショートサーブに見せかけたロングサーブは相手からすればかなり厄介なので、相手を崩すのに非常に効果的な攻撃的サーブにもなります。
以前と比べ、ショートサーブが多用される背景にはこういったメリットが多い事が言えるのではないでしょうか。
ショートサーブのデメリット
上記で効果的な面が多い事は説明したショートサーブですが、当然何もデメリットが無いわけではありません。
ショートサーブの一番のデメリットは、ダブルスの際に多く見られることがあります。
まずは、サーブ自体が非常に繊細ということですね。
ロングサーブのように比較的広い範囲で打てるわけではなく、手前のラインギリギリを狙わなければならないということで、ミスが多くなりがちになります。
もう一つは、高さが非常に重要な事。
ダブルスの際は相手もかなり前に構えてますので、サーブがネットより少しでも高いとプッシュなどで強いショットを返されてしまいます。
そのプッシュを警戒しすぎてネットに引っ掛けてしまったり、距離が短くてアウトになったり、ショートサーブは非常に細かい技術と神経が必要なサーブとなっています。
シングルスの場合はプッシュなどされることは少ないですが、展開が早いので次への対応を
急がなければならないことがデメリットと言えるでしょう。
メリットの多さ的にはショートサーブは非常に有効ですが、技術次第では非常に危険なサーブとなるので、自信がないうちはロングサーブのほうが安全と言えます。
サーブの練習方法
基本的にどちらのサーブにも言えることですが、まずは数を多くこなすことが大事でしょう。
最初から完璧なサーブを打てる人なんてまずいないでしょうし、決して楽しい練習ではありませんが、疲れる練習でもないので隙間の時間などあれば積極的に取り組むのが良いでしょう。
ロングサーブの場合は、なるべく高く、奥の長方形の中に入れることを意識して、慣れてきたらセンター狙いやサイド狙いなども意識するようにしましょう。
ショートサーブの場合は、高さが一番大事になってきますので、まずは距離が伸びてもいいのでネットスレスレを狙うように意識してください。
可能であれば、ネットの上に何か紐のようなものを張って、その隙間を通過させるような練習ができるといいですね。
高さが修正できてきたら、次に距離ですが、線のギリギリを狙うようにしてください。
それも慣れてきたらコースの内訳や、ロングサーブへのフェイントなどもできるようになっていくと一層効果的になっていきます。
サーブ練習は地味ですし、飽きやすいですが、すべての始まりになるショットですので、しっかりしたサーブが試合を作ると言っても過言ではありませんから、しっかり練習してほしいと思います。
サーブの豆知識
テニスやバレーなどではサーブは上から打てて非常に攻撃的ですが、バドミントンは下から打たなければならないのでサーブ側は受け身となる場合が多いですよね?
それは何故かと言うと、サーブの本来の言葉が関係してきます。
バドミントンはサーブ権交代の場合にサービスオーバーって言いますよね?ここで何となく分かるかと思いますが、サーブはサービスなのです。
バドミントン発祥は紳士の国で有名なイギリスですので、相手に敬意を払いこちらからサービスしますよ、どうぞ打ってくださいっていう意味だったそうです。
諸説はありますが、そういった意味もあるのでサーブは打つ側が不利になりがちということです。
まとめ
バドミントンで始まりのショットでもあるサーブは、1ポイントを取るために非常に重要なショットです。
サーブのうまさで勝敗にも大きく影響すると思いますし、うまいサーブはそれだけ有利に試合を展開することにも繋がります。
練習は地味で決して楽しいものではありませんが、少しでも勝ちたい、上に行きたいという気持ちがあるならしっかり練習してください。
何度か言いましたが、サーブ練習は決して疲れる練習ではありませんので、休憩代わりにやるのも可能ですし、部活始まる前に少しやるだけでも良いので、できる限り日々やってほしいと思います。
それでは、最高のサーブを手に入れてくださいね、最後まで読んでいただきありがとうございました。