バドミントンのフットワークを速くする練習方法。基本動作を徹底解説

バドミントンをプレーする上で、一番大事なことはもちろんしっかりと打てることですが、それだけでは試合で勝つことは厳しいでしょう。

では、試合で勝てるようになるには他に何が必要なのか?それはフットワークです。

どんなに良いスマッシュが打てて、レシーブがうまくても、フットワークが良くないとそれらは宝の持ち腐れとなります。

今回は、そんな打つことと同じくらい大事なフットワークを解説していきますので、ぜひ上達への参考にしていってください。

バドミントンのフットワークについて


フットワークという名前の通り、下半身、足の仕事がフットワークです。

打つことと同じくらいに重要な動作であり、まあまあ上手い人と本気で上手い人の差はフットワークと言っても過言ではないでしょう。

サッカーなどに比べると、非常に狭い範囲しか移動しないバドミントンですので、一見すればそこまで動き回って体力を使用するイメージが無いかもしれません。

しかし、実際はバドミントンはスポーツの中でもトップクラスに体力が必要なスポーツと言われています。

確かに行動範囲は狭いですが、基本的に止まっている時間はなく、常にコート内を動き回っているのが現実です。

そんな体力の消費が激しいバドミントンですので、少しでも体力の消費を抑え、展開の早さについていくためには、しっかりとしたフットワークは必要不可欠となっています。

フットワークの重要さを大袈裟に言うと、フットワークがすごく速ければ、相手のドロップに対して、ネットを超えて落下する前にネット前に言ってプッシュで叩けます。

上記は大げさな例えですが、フットワーク次第で厳しいはずの返球も簡単に絶好球へと変えることができるのです。

打つことがメインで、打つためにバドミントンをやっているとは思いますが、初心者の方はもちろん、ある程度の実力の方もほんとうの意味でうまくなるために、フットワークはしっかりと練習してほしいと思います。

フットワークの基本

フットワークの基本は、中心から見て6方向への移動が基本です。

早い動きは求められますが、大事なのは柔軟性や瞬発力ですので足の速さ自体はそこまで気にしなくても大丈夫です。

移動するのは前の左右、真ん中の左右、後ろの左右、この6方向へどれだけすばやく移動できて、どれだけ速く真ん中へ戻れるかが秘訣です。

シングルスとダブルスで多少変化はありますが、シングルスのフットワークの仕方を基本として覚える形で問題ないでしょう。

とりあえず重要なことは、必ず真ん中へ戻ること、これがとても大事になってきますので、フットワーク練習の際は絶対に守るようにしてください。

フットワークの基本動作

フットワークは、どれだけスムーズに移動できるかがとても大事になってきます。

コート内ではバタバタ走ったりすることはほぼあありません。

常に次の行動を見据えた動きをしますので、まずは基本的な動き方をご紹介していきましょう。

前へのフットワーク

右利きが基本的に多いと思うので右利きという前提でお話しますが、左利きの場合は逆になります。

真ん中に立った状態で、どっしりと構えると言うよりはすぐに動けるように少し浮いてるような感覚で構えていてください。

左右どちらへ向かう場合もまずは軽くステップを踏み前に一歩出てください。

歩幅の関係などもあると思いますが、極力ステップ数は少なくなるように意識して前に踏み出します。

最後は右足を伸ばし、左足は後ろに残した状態になりますが、この時の両方の足はなるべく重ならないようにしてください。

この際の踏み込んだ右足は伸び切ることがないようにきちんと角度が残っている状態になるように意識しましょう。

なぜかと言いますと、伸び切った右足では戻る動作がとてもやり辛くなってしまいますし、下手すると脱臼などの怪我につながってしまうこともあります。

全てのフットワークに言えることですが、大事なのは戻る動作ですので、きちんと体を流されずに踏みとどまり、少しでも速く戻るためにここはしっかりと意識してください。

いまいちイメージしづらい方は、柔軟体操のアキレス腱を伸ばす運動を思い浮かべてください。

片足を前に出し、もう片方を後ろに伸ばしてアキレス腱を伸ばす柔軟体操です。

前や横へのフットワークは最後はあの状態に近い姿になります。

伸ばした右足で体を前に投げ出すことなく踏みとどまり、その右足で地面をけるように下がって真ん中へ戻ってください。

この動きを右前→真ん中→左前と繰り返すのが前のフットワークです。

左右のフットワーク

前後のフットワークより移動幅が少ない分、より真ん中へ戻る速さが重要となるのが左右のフットワークです。

基本的には前のフットワークと同じようにステップを踏んで右足を伸ばし、その右足で反動をつけて真ん中へ戻ってください。

サイドの場合はコートの広さ的にそこまで広くないので、場合によっては軽く踏み出せば届く場合もありますが、練習では常に再度ギリギリを打たれたということを前提で練習してください。

練習でギリギリを想定しておけば、実際の試合では結構甘い球も来るので楽に追いつけるようになると思います。

後ろのフットワーク

バドミントンで難しいフットワークと言えるのが後ろのフットワークと言えるでしょう。

スポーツで自分より後ろに球が行く場合は、大体のスポーツが顔だけ球を見ながら後ろ向きで走って追いかけますが、バドミントンはそれはやってはいけません。

体も顔も前を向いていて、ステップのみで後ろに下がってください。

こちらも最後は右足に重心を置き、前に出るイメージで左足を蹴って前に出てください。

後ろに流されないように右足でキチッと体を支え、打つ反動でそのまま前に戻る感じですね。

こちらも全てのフットワークに言えることですが、真ん中にすばやく戻ることが大事です。

実戦ではどうしても追いつかないのでバックハンドに頼ってしまうことがあるかもしれませんが、練習では必ずフォアハンドで取るイメージで練習してください。

フットワークの練習方法

フットワーク練習は足の練習ですが、バドミントンは上半身と下半身の両方がとても大事なスポーツです。

フットワーク練習の際は合わせて上半身、打つ練習のイメージも一緒に行うとより効果的になるでしょう。

基本的にはシャトルは使わず、前だけのV字移動のフットワークと言った感じでピンポイントのフットワークを繰り返し、最後に脳内で試合をイメージしながらフリーのフットワークを行ってください。

もしくは、人に協力してもらい、指示を出してもらうのも良いと思います。

その際は、指示係の人は試合を想定してもらい、同じ箇所を連続で支持するなどなるべく厳しい箇所を支持してもらってください。

他にも、ノックや基礎打ち全てにフットワークの練習の要素も含まれています。

同じ場所に上げてもらうノックなどはどうしてもその場に留まって楽をしてしまいがちですが、一歩でいいので真ん中に戻るように意識してほしいと思います。

ダブルスの場合のフットワーク

ダブルスの場合も基本的には真ん中に戻ることを意識してください。

ただ、二人いるのでど真ん中と言うよりは、今任されてる場所の真ん中というイメージです。

トップアンドバックの場合は前衛は前のサーブラインの少し後ろくらいの真ん中で、後衛は後ろから二本目のラインの少し前くらいの真ん中に戻るイメージで、サイドバイサイドは半コートに割った状態の真ん中に構えてください。

シングルスと比べて展開が早いので、真ん中に戻る前に次の打球が返ってくることも多いですが、意識だけはしっかりと持って、練習ではきちんと真ん中戻りを意識しましょう。

フットワークのワンポイントアドバイス

何よりも必要なのは真ん中に戻るための速さと少ない歩幅です。

ある程度理解はしていると思いますが、なぜそこまで真ん中に戻ることに固執するかと言いますと、バドミントンは基本的に相手のいない場所を狙うスポーツだからです。

どこに打たれても一番対応できるのが当然真ん中ということになります。

バドミントンの実業団レベルの試合を見ると、追いつくために飛びついたりしてフットワークが乱れてるときもありますが、それでも即座に立ち上がり真ん中へ戻ろうという動作をします。

もちろん、相手の打球を少し先読みして動き出すパターンもありますが、それらはたくさんの経験を積んだ場合のみ許されることですので、あまり真似することはおすすめしません。

人によって歩幅や癖などあると思いますが、まずは基本と呼ばれるフットワークをきちんと体に叩き込み、そこからより動きやすいステップを身につけるようにしましょう。

あとは、ウエイトも当然絞れるなら絞ったほうが良いです。

どうしてもウエイトが適性よりも思いと、バタバタしたフットワークになってしまいがちで動きも少し遅くなってしまいます。

パワー的にウェイトは必要な場合もありますが、なるべくは自身の適正なウェイトになるようにしてください。

まとめ

バドミントンをする上で、打つことと同じくらいに重要なのが下半身のフットワークです。

ある程度上手い人になってくると打つこと自体にそこまで大きな差は無くなってくると思いますので、勝敗はフットワークの差になってくるでしょう。

打つことが上手ければ、あとは追いつきさえすれば負けることは少なくなるはずです。

フットワークの練習は地味でとてもきつい練習になると思いますが、本当に勝ちたい、上を目指したいと思いなら避けて通ることは出来ません。

ぜひしっかりとしたフットワークを身に着け、辛かった練習を勝利という喜びに変えれるように頑張ってください。

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