バドミントンのプレストレッチ。テンションロスを抑えてくれる張り方。

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バドミントンのプレストレッチとは

バドミントンのガット張りに関する用語の1つでプレストレッチというものがあるのをご存知でしょうか?

ストレッチと聞いたら、柔軟体操のようなものをイメージするかもしれませんが、これはガットを張る際の用語となっています。

ガット張りは基本は専門店任せの人だったりするとあまり耳馴染みがない言葉かもしれませんね。

自身でガット張りをしている人たちなどでは、お店のようにしっかりと張れなかったりして悩んでる方も多いかと思います。

今回はそんなガット張りの悩みを1つ解決できるかもしれないプレストレッチについてご紹介していきます。

今後のガット張りや、ちょっとした豆知識として参考にしていってください。

まずガット張りについて

ガットをお店に頼んで張った場合は、お金を出して張っているだけあり、理想の硬さや強さで仕上がって返ってくる事が多いと思います。

お店でテンションを25ポンドで張ってもらった場合と、自身で25ポンドで張った場合、同じで張ってるはずなのに結構な差があること多いかと思います。

それが嫌で予め強く張ったりして、適正テンションを越えて張ったことでラケットが破損したり、ガットが切れてしまったりと悩まされることも多いでしょう。

お店は電動の機械張りで、個人は手動張りだから仕方ないって思うかもしれませんし、確かに機械張りは手動よりも強くしっかり張れるので間違いではありません。

なんでそこまで差が生まれてしまうのか、そんなお店の仕上がりと個人の仕上がりの差の要因の1つはテンションロスと呼ばれるものが影響しているのです。

それでは、テンションロスというものはなんなのか簡単にご紹介しましょう。

テンションロスとは

ガットが張り上がった時は打球音がとても高い音で、金属音に近いような音で爽快感が合ったのに、打ち続けていたらだんだん音もゆるくなり、最初ほどの打球音はしなくなってくると思います。

その理由は、ガットが徐々に伸びてしまっているからで、この現象をテンションロスと言います。

あたり前のことかもしれませんが、強い力で張ってるガットですのでどうしてもそうなってしまうんですね。

毎日打っている人でも、打たずに放置してた人でもこのテンションロスは起きてしまいます。

ガットの張替え寿命は3ヶ月という説もあり、例えガットが切れたわけじゃなくても3ヶ月でガットは張り替えるべきという風に言われています。

絶対にそうするべきというわけではありませんが、事実ガットは伸びちゃってるので、25ポンドで張ったガットも三ヶ月後には22~23ポンドや、下手すればもっと下がることでしょう。

そんなテンションロスはモチベーションにも繋がってしまうので、できる限り抑えたいものですよね。

そんなテンションロスを少しでも抑えることができるのがプレストレッチということになります。

プレストレッチとは

上記で説明したテンションロスを少なくするガット張りの方法がプレストレッチです。

そのまま直訳すると、プレは「先に」や「あらかじめ」という意味で、ストレッチは「伸ばす」という意味ですね。

その名の通り、ガットを予め伸ばすという張り方になります。

具体的にどういうことかというと、ガットを張る際に自身が求めるテンションより少し硬めに引っ張り、その後に希望のテンションで張るというやり方になります。

そうすることで、ガットが予め伸びた状態になるので、テンションロスを抑えることができるのです。

このプレストレッチをするかしないかでテンションロスは大きく抑えられますし、希望の硬さを維持できます。

ガットを張る際は度々ガットを抑えて力を加えているので、思ってる以上に速く伸びてしまうんですよね。

ちなみに、専門店の電動機械で張る際は簡単に出来るので当たり前にやっていることかもしれませんが、気になる場合は一度確認してみるといいでしょう。

プレストレッチのやり方

上記の通り、お店の機械張りの場合は何も言わなくてもやってくれている事が多いと思いますが、個人で張ってる場合はどうやってやるのか少し難しいと思いますので、簡単なやり方をご紹介するので参考にしてください。

まずは張りたいポンドよりも1~2ポンド強いポンドで引っ張り固定します。

その後に本来張りたい強さで再度引っ張り直すという感じです。

ポンドを調整し直したりと二度手間となるので少し面倒ですが、これをやることでテンションロスが抑えられると考えたら多少は目をつぶりたいですね。

他にも、張りたい強さで引っ張ったまま、自分の手でガットを引っ張り伸ばすというのも1つの手法で手間も少ないですが、やはり人間の手では道具よりは引っ張る力も弱いので、やらないよりはマシ程度の効果でしょう。

注意してほしいのは、伸ばす際のポンドの強さで、弱すぎてもしっかりとプレストレッチできませんし、強すぎるとラケットにもガットにも負担がかかり、下手すると耐えきれなくなるかもしれないということです。

適度という言葉は曖昧で難しいのですが、弱すぎにも強すぎにも注意してください、自分で張って壊した場合は保証などは付きませんからね。

メリットとデメリット

メリットはもう言うまでもなくテンションロスを抑えられることでしょう。

せっかく理想のテンションで張ったのに、すぐに緩くなってしまうと気持ち的にもあまり嬉しくないので、それを抑えれるのはとてもありがたいですね。

どうしても伸びること事態は仕方のないことですが、それを少しでも遅らせれるなら遅らせたいものですから。

デメリットはやはり手間という部分になるでしょうか。

個人で張る場合は出来れば速く終わらせたい作業だと思いますが、プレストレッチをすることで1.5倍くらいは時間がかかってしまうかもしれません。

後は、打球が硬くなるので、好きな人やパワー系にはもってこいですが、コントロール系やパワーに自信がない方は柔らかいほうがいいと思うので、そういう場合はやらないほうがいいかもしれません。

ガット選びにも注意

プレストレッチをする際はガット自体にもしっかりと注意するようにしてください。

徐々にかかるはずの負荷を一気にかけるので、耐久性の低い細いガットだと張ってる最中に切れてしまうかもしれませんし、伸びてやや細くなってるので耐久力はぐっと下がります。

すぐ切れる原因にもなってしまうのがプレストレッチですので、行う際は耐久性のある太めのガットを選ぶようにしたほうが無難でしょう。

いくら最高の打球感だとしても、すぐに切れてばかりいたら出費も馬鹿になりませんからね。

寒い地域は特に切れやすいという話も聞きますので、雪国の方などは特に意識してほしいことだと思います。

まとめ

プレストレッチは、ガットの最大の短所でもあるテンションロスを抑えてくれる張り方です。

予め伸ばすことでその後のガットが伸びるのを抑えてくれるということですね。

硬いガットを維持したい、そんな方にオススメの手法ですので、今後ガットを張る際は是非試してみてはいかがでしょうか。

硬い打球というものが好きではない方はこの張り方はあまりおすすめできませんのでやらないほうが無難です。

お店で張る場合は何も言わなくてもプレストレッチをしてくれている場合がおいと思いますが、気になるようでしたら一度ご確認した上で、ありなしを伝えるといいでしょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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