バドミントンをやる上で重要なものの一つにガットというものがあります。
馴染みのない方でしたらガットと言われても何のことかと思うかもしれませんが、ガットというのはラケットに張ってある網目の糸のようなもののことです。
一見すれば張ってあればどれでも変わらないような気もすると思いますが、実際は非常に細かい数字で区別されていて、その僅かな数字で打った感触や寿命などが大きく変わるのです。
今回はそんなバドミントンの重要な部分であるガットの種類と、個人的におすすめのガットをご紹介していきます。
目次
ガットとは
冒頭でも紹介しましたが、ガットとはラケットの打つ面に張ってある網目状の糸のようなもののことを言います。
ミリ単位の違いで沢山の種類が出ていて、その僅かな差が打球にはとても大きく影響していきます。
もちろん、初心者のうちはそこまで違いなどわからないと思いますし、購入した時にすでにガットが張ってある状態のラケットを使ってるという方もいるでしょう。
最初は正直そこまでガットに関しては深く気にする必要は無いかもしれませんし、女性ならガットが切れるまでは結構時間がかかると思います。
それでも、毎日打っていればかいずれは必ず切れる日はきますし、そのときに次はどんなガットにすれば良いのかきっと悩むと思います。
まずはガットの簡単な選び方からご紹介していきますね。
ガットの種類
ガットはバドミントンの歴史が始まった初期の木のラケットなどを使っていた時代は主に、動物などの腸を使用したナチュラルガットと呼ばれていものを使用していました。
それが科学の進歩とともにガットも進化していき、現在では主流となった「ナイロンガット」へと進化していきます。
現在使用されているのは基本的にはナイロンのガットですが、最近は更にまた一味違った素材のガットも出始めてきました。
それが「ポリエステルガット」と呼ばれるガットです。
ポリエステルはコントロールなどのテクニック系に優れているので、ある程度実力も高く、他人とはちょっと違うガットを使いたいという方は試してみるのも良いかもしれません。
ガットの選び方
なにがなんだかわからないうちは恐らく色などで選ぶことが多いかと思います。
やっぱり好きな色だとモチベーションも上がりますし、それ自体はとてもいいことですが、更に追求するならどんな選び方が良いのかといいますと、簡単に紹介させてもらいます。
それは自身の実力と、自身はどんなプレイスタイルで、どんな打球を打ちたいのか、そういった細かい部分も関係してきますので、できればその中で自分のスタイルのあったガットを選び、その中でお気に入りの色を選ぶと良いですね。
ガットは基本的に0.6mm~0.75mmの太さの種類が販売されていて、0.65mm~0.67mmが標準的な太さとなります。
0.65mm以下は細いガットで、反発力に長けていて、パワーはないけどコントロールをきかせたショットを打ちたい方向け。
067mm以上は太いガットで、耐久力に長けていて、パワーに自信があり、力強いショットを打ちたい人人向け。
0.65mmから0.67mmは全体的に卒なくこなせるというプレイヤー向け。
上記のような感じだということを簡単に覚えておくと良いでしょう。
それでは、プレイスタイルごとにあったガットを追求していきましょう。
オールラウンダー向けのガット
その名の通り攻めも守り無難にこなす、もしくは、どちらも自身があるわけでもないわけでもないという実力の方は全体的に普通のガットを選ぶべきですね。
太さでいうと0.65mm~0.67mmの太さで、耐久と反発のどちらも適度に補完しているタイプのガットが良いと思います。
大体はガットのパッケージに特徴が書いていると思いますが、オールラウンドなど書いているガットがこのタイプということになります。
自分のプレイスタイルがいまいちわからないという方はこのタイプが無難と言えるかもしれません。
オールラウンドでおすすめのガット
オールラウンダー向けでおすすめのガットはYONEXから発売されいる「強チタン BG65T」というガットがおすすめです。
パッケージにも書いていますが、耐久も反発もどちらも適度にあり、値段も比較的安めのガットなので、困ったときはとりあえずこれっていう感じのガットですね。
もう一つはYONEXの「ULTIMAX BG66」というガットもコントロールや反発の両方に長けていて扱いやすいガットだと思います。
どちらのガットもカラーも豊富ですので、まだいいガットに出会えてない方は一度お試ししてみても良いと思います。
パワープレイヤー向けのガット
パワー系のプレイヤーにおすすめなのは、やはり比較的太めのガットということになります。
細めのガットでしたら力自慢の方だったら切れやすくなってしまいますからね。
ただ、太いガットはパワーがなければ跳ね返りが弱いので、打球が遅く距離も出ないガットですので、力に自信のない方は選ばないようにしてください。
あくまで、力に自信があってしっかり撃ち抜ける力がある人のみにしましょう。
パワー系におすすめのガット
パワー系のプレイヤーにおすすめなのは、耐久に優れていて、比較的太めのガットということになります。
そんな中でおすすめは、YONEXから発売されてる「BG80 POWER」です。
パッケージにも記載されていますが、スピードとパワーを兼ね備えたガットで、太さもやや太めなので耐久力もあり人気のガットです。
力に自信が出てきて、力強いスマッシュを打ちたいという方は是非試してみてください。
コントロール系プレイヤー向けのガット
力などにはあまり自信はないので、コースを狙ったりするテクニック系プレイヤーの方には細めのガットがおすすめです。
細めのガットは反発が強く、足りない分の力を補ってくれて飛距離を伸ばしてくれます。
サイズで言うと0.65mm以下の細さのガットを選ぶといいでしょう。
上記でも多少ふれましたが、細めのガットは反発が良いのは確かですが、力が強い人が使うと簡単に切れてしまうので選ばないようにしてください。
コントロールプレイヤーにおすすめのガット
コントロールプレイヤーに今おすすめなのは、YONEXから発売されている「AEROSONIC」というガットがおすすめです。
0.61mmと非常に細く、高い反発性能があり、撃ち抜いた打球音も非常に爽快なので、実際のスピードよりも早く感じて気分もとてもいいと思います。
他にも同じくYONEXのガットで「AEROBITE」というガットもとても特徴的でコントロールや反発に優れています。
AEROBITEは縦と横で色と細さが違うというのも、その他との差別化も図れて、とてもおしゃれですので気になった方はぜひ使ってみてください。
ガット関連の注意点
ガットは消耗品ですので、出来ればガット選びに失敗はしたくないのが正直な意見だと思います。
一回のガットで、ガット代が約円前後かかりますし、どんなに注意して使っても男性なら結構な頻度で切れてしまいますよね。
ですので、上記までに紹介した自分のレベルや実力をまずは第一に考えて、更に細かく色々な点もご紹介しますので参考にしてください。
ガットはポンドが重要
いくら上記までのことをしっかり守った自分に合ったガットを買ったとしても、ガットを張る強さが間違っていたら色々ともったいなく、寿命も早めてしまいますし、しっかりしたパフォーマンスを発揮できません。
20ポンドから22ポンドが大体平均的な硬さですので、そこから実力に合わせて前後するようにしてください。
高確率で真ん中に当てる実力があり、力もある方は23ポンド以上で張るといいですが、硬く張ると真ん中でしっかり捕らえないとコントロールがつかないので注意してください。
逆に、力もなくそこまでミートに自身がない方は20ポンド以下の18などで張るとスイートスポットも広がり、コントロールもしやすいのでおすすめです。
どちらとも言えない方はここでも無難に20ポンド付近を選ぶようにしましょう。
とにかくコストを抑えたい方
誰しもがこういった悩みはあると思いますし、学生からすればガット代はとても馬鹿になりませんからね。
そういう方は、実力など度外視でとりあえず打てればいいという前提で話すと、耐久と書かれた太さ0.70mm以上のガットを選び、ポンドは比較的柔らかめで張るとガットの寿命は長持ちします。
ただ、実際の実力と釣り合っていなかたりすると撃ち抜いた時の爽快感なども少なく、フラストレーションとなるかもしれませんので、出来れば自分に合ったガットと硬さを選ぶのをおすすめします。
あとは、気に入ったガットが見つかり、自分でガットを張れる環境の方はロールで買うことをおすすめします。
ロールで買えば無駄になる部分も少なく、値段も少し抑えれるので気に入ったガットが見つかった際はロール買いが良いでしょう。
色もこだわる
ガットは様々な色があるので、おしゃれだったり可愛かったり、自分が好きな色を選んで問題はありません。
ですが、色でも少なからず戦術などに影響しますので、初心者の方は無難に白を選ぶといいでしょう。
上級者の方なら黒など選ぶと、意外と相手に面が見えず、最後までどこに打つかわからなくする作用もあるのでおすすめですね。
メーカーを合わせる
今回紹介したのはやはりシェアナンバーワンのYONEXばかりになってしまいましたし、YONEXを選んでおけば間違いがないのは事実です。
ですが、出来ればラケットとメーカーは合わせたほうがラケットとガットの双方の能力を最大限発揮できるかと思います。
制作段階ではラケットもガットも自社のを使って制作してるので、一番パフォーマンスが発揮されるのは同じメーカー同士であるかと思いますので。
YONEX以外もとても質の良いガットをだされてますので、YONEXじゃなきゃ不安なんてことはないので安心してください。
もちろん、これはそこまで大きな影響があるわけではないので、出来ればそうしたほうがいいという程度ですので頭の片隅にでも入れておく感じで大丈夫です。
初心者の方へ
初心者の方は上記までで軽くふれてきましたが、最初はとりあえず耐久性のある太めのガットで、柔らかめに張ることを推奨します。
切れにくい上にある程度真ん中からずれてても大丈夫ですのでおすすめです。
色も無難に白を選ぶといいでしょう。
色々おしゃれしたりこだわるのはきちんと打ったりできる実力がついてからで遅くないので、最初は無難を選んでください。
まとめ
ガットは今ではYONEXを始め、GOSENやウィルソンなど様々なメーカーから質が高いガットが出ています。
今回もいくつかご紹介させていただきましたが、ガットはまだまだ無数に種類があります。
ガット選びは長い目で見て、何度も新しいものを試す機会があると思いますので、上記までの選び方を参考にして色々と試してみてください。
大事なことは、自身の実力を考え、今の自分にはどういったガットが合ってるのか考え、その中から選んでピッタリ合った最高のガットを見つけることです。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。