バドミントンラケットの握り方と使用範囲
バドミントンのラケットはテニスと同様に持ち方や握り方が存在します。
それぞれ使うのに適した場面があり、握り方も使う場所も意外な面が多く理解しきれていない方も多いでしょう。
打つ場所などによって握りは変わりますが、決して難しいことではないので初心者の方は何よりも最初にしっかり覚えてほしいことですね。
今回はそんな初心者の方必見のラケットの握り方と、その握り方で打つ場所や取る範囲をご紹介していきますので今後のバドミントンの参考にしてください。
目次
まず最初に
バドミントンに置いてラケットの握り方は現代科学と同様に日々進化しています。
昔は木で出来た重たいラケットだったから少しでも力を入れるための考案された握り方でしたが、時代と共にラケットも軽くなり、握り方も多様化されてきています。
あくまで握りというのは基本であり、バドミントンを少しでもうまくなるためには実はとても重要なことです。
まずはそんな握り方の基本をしっかりと覚えて、それをしっかり出来るようになってから、それでももっと良い握り方があればアレンジするのはありだと思います。
冒頭でも言いましたが、バドミントンに限らずスポーツは日々進化していますので、その都度新しいやり方も見えてくると思います。
ただ、先人の知恵というものがあっての今ですので、いあわゆる基本にはとても大事なことが詰まっているのでまずはしっかり覚えるようにしましょう。
ラケットの握り方
ラケットの握り方は大きく分けると大体3つほどになります。
大体というのは、上記でも言いましたが、近年の進歩によって僅かな違いなどから細分化されてきているのです。
ですが、大きくわけた3つのうちのどれかからの微妙な違いですので、基本的には3つという感じで覚えていただければ良いでしょう。
どの握り方にも共通して言えることは、打つとき以外は指の握る力を入れすぎないことです。
バドミントンは展開がとても早いスポーツですので、次の展開に少しでも早く移行することが勝敗に大きく関わってきます。
握り変えも当然速いに越したことはありませんので、握りを少しでも早く変えるためにはラケットは優しく軽い感じで握っているのがベストです。
実際握り方事態は決して難しいものではないので、まずは次にご紹介する3つをきちんと出来るようにしてください。
右利きという前提で説明していきますので、左利きの方は全てを逆にして考えてください。
イースタングリップ
主に力強いスマッシュやクリアを打つ時に重要な握り方で、メインの握り方の1つでもあります。
地面とラケットの面が垂直になるようにして差し出してもらい、そっと握手するように持つ握り方です。
自分がラケットを握った際に、前に出したら見えるのはラケットの側面だけという状態ですね。
指は人差し指と親指はギュッと握ることはせずにそっと支えるだけという感じで、残りの中指以降の三本の指で軽く握ってください。
打つとき以外は基本的に力入れず、打つ瞬間だけ強く握るようにしてください。
一番力も入れやすく、重要な握り方ですが、お分かりの通りにラケットの面が真正面を向いておらず、当てる時は手首を返して面を正面に向けなければなりません。
結果的には力強いショットが打てる握りなのですが、最初はこの感じがあまり馴染めず、面に当てることが難しいと思う方も多いでしょう。
ですけど、手首の力を一番伝えることが出来て、最大の力を加えることが出来るのはこの握り方であると思います。
何度も握ってみてなるべく早く慣れるようにしていきましょう。
バックハンドグリップ
上記のイースタンが攻撃の時に頻繁に利用されるのに対し、バックハンドは守備の時に多く利用される握り方でしょう。
ダブルスでは特に多く使用される事が多く、この握りでサーブを打つことも非常に多いので、とても重要な握り方となっています。
上記のイースタンで握った状態から、軽く右に回転させて、前に出した時は今度はラケットの面が全部見える状態にしてください。
指は親指を立てるようにして支えて、四本の指で握るような感じです。
ラケットの底にメーカーのロゴがあると思うのですが、そのロゴの頭か下になる面に親指を立ててください。
バックハンドはイースタンに比べて力も入れづらく、強いショットや遠くへ飛ばすのは難しいので、手首の返しと親指の支えが大きく関わってきます。
最初からこの握りで正確に捉えたり、強く打つのは厳しいので、しっかりとした握りを覚えて、面に当てることを第一に考えて練習してください。
コンチネンタルグリップ
テニスの方では結構前から主流の握り方で、バドミントンでも近年では使用する人が増えてきた握り方の1つです。
基本形としては、イースタンとバックの蝶と中間のような握り方で、少し特殊で慣れることに時間がかかりそうな握り方です。
ただ、大きな握りかえも必要なく、イースタンとバックハンドの両方を常に出来るような握りなので、マスターすればとても効果的な握り方と言えるでしょう。
一見とてもメリットばかりのようですが、イースタンとバックハンドどちらの握り方にも近いというだけで、両方の力を100%出せるわけではありませんし、それが出来るなら全員がこの握り方にすると思います。
イースタンの絶好球ならイースタンのほうが強く打てますし、逆もしかりです。
どちらにも対応ができるという面では非常に優れていて、握り直しの手間などはたしかになくなります。
それでも、しっかりした握り方を出来た上でのアレンジのひとつなので、まずはしっかりとした握り方が出来るようになったら挑戦するようにしてください。
初心者への注意
もう一つの握り方にウエスタングリップというものがあります。
こちらもテニスでは結構有名な握り方ですが、いわゆるフライパン持ちという握り方ですね。
ラケットをベタッと下において、そのまま何も気にせず持つ握り方です。
前にラケットをかざすと、面が自分に向いていて、5本の指で軽く握る感じです。
初めてラケットを持った方や初心者はこの握りになってしまうことがとても多く、これは当然のことです。
ハエたたきのような要領で振ることが、当てる分には一番やりやすいですからね。
バックハンドへの切り替えも親指立てるだけと意外と便利でやりやすい握り方ですが、この握り方はしないようにしてください。
確かに最初は打ちやすいかもしれませんが、この握り方では力を十分に伝えることは出来ませんし、何より手首を使うことが出来ません。
バドミントンはあらゆる場面で手首が重要になってきます。
ショットに最後の力を加えるのも手首、フェイントをぎりぎり出かけるのも手首、バックハンドを強く打つのも手首。
それらが全く出来ないというわけではありませんが、非常に加えれる力が弱くなってしまいます。
楽なのは最初だけだと思いますので、この握り方はしないように注意してください。
初心者の方はまずはイースタンをしっかり出来るように練習するようにしましょう。
各握り方の有効範囲
当然ですが、握り方には向いてる場所と向いてない場所があります。
中には、一見すればこっちの握りで取ったほうが良いのに、実際はこっちの握りで取ったほうが良いという場合もあります。
指導方針によって一概に言えることではありませんが、今回はそんな対応するべき範囲を各握りで説明していきましょう。
イースタンで取る範囲
イースタンで取る範囲は自身の右側全般から上にラケットを上げていき、頭上を越えて、やや左斜め上までの範囲はイースタンで取ってください。
頭上を超えて左側まで行ったらバックのほうが取りやすいと思うかもしれませんが、上の範囲はなるべくイースタン、いわゆるフォアとして取るようにしてください。
ラウンドと言われる取り方で、この方が強いショットを打てますし、次への動作が早くなります。
バックハンドでも取れるのですが、オススメはラウンドでイースタンで打つほうが良いと思います。
バックハンドで取る範囲
こちらはまず左側全般という形で、ラケットをバックハンドで左にのばしてください。
そのまま下に下がっていき、体の正面を越えて手がほぼ右に真っ直ぐになるくらいまでがバックハンドの取る範囲です。
こちらも右側まで行ったらフォアのほうが取りやすいと思うでしょうし、実際にフォアのほうが取りやすいです。
しかし、バックハンドを使う時はこちらが守備のときが多く、右側はフォアのほうが取りやすいですがバックでも十分に取れるのに対し、フォアの握りではバックハンドは取ることが出来ません。
守備のときの範囲の広さ的にはバックハンドのほうが圧倒的に広いので、なるべく下は広くバックハンドで取れるようにしましょう。
ただ、どちらも限度がありますので、明らかにという場合は適した握り方にすぐ変えるようにしましょう。
まずはイースタンをしっかりやろう
色々と説明してきましたので、どれをやろうとか、コンチネンタルが気になるなあとか思うかもしれません。
ですが、まずはイースタンをしっかり出来るようにしましょう。
バドミントンは攻めて勝つスポーツですので、強く打てるクリアやスマッシュ、ドライブなど攻撃に適した握りであるイースタンがとても大事です。
何よりも一番最初にしっかり覚えてほしいのはイースタンなので、しっかりと握りを確かめて覚えるようにしてください。
手が痛くなる
当然ラケットをずっと握っていたら手が痛くなってしまいます。
理由は色々ありますが、最初のグリップは比較的硬めとなっていることと合わせて、握り方が間違っていたり、グリップのサイズが手と合っていなかったりですね。
ラケットごとにグリップのサイズは微妙に違っていて、3Uや4Uという感じで表記されていますので、自分に合ったラケットを選ぶようにしましょう。
他にも、色々な特徴を持ったグリップも販売されていますので、細すぎると感じたり、固いと感じる場合はグリップテープを巻きましょう。
色も色々とあって可愛い色からかっこいい色とあるので、気分的にも良いですし、手にも非常に優しいので重要だと思います。
まとめ
しっかりとした握りでラケットを振らなければ自分の力をしっかり発揮することが出来ませんし、非常にもったいないです。
最初はイースタンやバックなど打ちづらいと感じるかもしれませんが、慣れればきっとそれが打ちやすいと感じると思います。
冒頭でも言いましたが、握りはあくまで基本であり日々進化しています。
それでも、基本が出来てきてはじめてのアレンジだと思うので、最初はしっかりとした握り方を覚えるようにしてください。
慣れてきてその中で自分にもっとあったうまく打てる打ち方があれば挑戦することには一切否定はしません。
フォームなどもそうですが、誰しも意外と微妙に違うのが当たり前でもあります。
ですが、まずはマニュアル通りをしっかり出来るようになってから挑戦してくださいね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。